慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話

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慣れろ、おちょくれ、踏み外せ 性と身体をめぐるクィアな対話

  • 著者名:森山至貴【著】/能町みね子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 朝日出版社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784255013480

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内容説明

“みんな”でいたくない“みんな”のために

「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない。
「わからない」と「わかる」、「マイノリティ」と「マジョリティ」を
行き来しながら対話する、繊細で痛快なクィアの本。
ときに反抗的で、しなやかな態度は明日への希望に――。

性、恋愛、結婚、家族、子孫、幸福、身体、未来――
バラバラのままつながった壮大な「その他」たちが、
すべての「普通」と「規範」を問い直す。

「『普通』や『みんな』という言葉に己を託したり託さなかったり、託せたり託せなかったりする読者のみなさんを、風通しのよい、というよりは強風吹きすさぶ場所へと連れて行ってしまおうというのが私たちの企みです。どうぞ、遠くまで吹き飛ばされてください」(森山至貴「はじめに」より)

「ワクワクだけでも足りません。ヒヤヒヤするかもしれませんし、何か責められたような気分でイライラしたり、何様だコイツ、という思いでムカムカするかもしれません。逆に、全然言い足りてないぞ、と思うこともあるかもしれません。そのくらいのほうが普通じゃないかと思います。そのくらいでないと、私たちも語った甲斐がありません」(能町みね子「おわりに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

21
少し前にLGB/Tを知る為にちくま新書『LGBTを読みとく』を読みましたが、これはその著者である森山至貴さん(G)と能町みね子さん(T)との対談による、その当人達による、世間との距離感や何故そうなったか?を赤裸々に語り合って、性と身体をめぐる普通って何という事に対する疑問を突きつけるフリートークとなっており更に理解が深まります。みね子さんは私もファンで著書も愛読してたので偏見との戦い(と言うよりも要するに自分の様な人にも慣れて欲しいだけ)の事や『私の身体をどう思うべきかお前が決めるな』等理解が深まります。2023/08/01

くさてる

17
自分でも答えが出ていない、世間的にも答えが出たと思ったらひっくり返されたりあっという間に風向きが変わったり、でなかなか難しい、性とからだをめぐる問題に、真摯に取り組んでいる対話でした。断言を避け、慎重に、でも当事者としての言葉は誠実に。そんな印象を受けました。2023/11/04

Melody_Nelson

6
能町みね子が好きなので手に取るも、「クィア・スタディー」という耳慣れない学問の話で戸惑い、結局わかったような、わからないような。主に性的マイノリティについての対談だが、最後の方に出てくるように、その他の「差別」とかマイノリティな性向(小児性愛とかSMとか)についても「クィア」が当てはまるだろうから、「クィア」とは深い。全体を通して知らない単語や考え方が多く、なかなか追いつけず、読めば読むほど、迂闊に意見を言えないなと感じてしまった。「多様性」という言葉に逃げてはいけないらしい。まずは「認める」ことが大事。2024/01/29

蝶子

6
自分の浅はかさを突きつけられた。私は「理解する」側の人間だったな、と傲慢さみたいなものを感じて反省する。森山さんの言うとおりこういう本を手に取った時点ですでに露骨な差別主義者ではないがマイクロアグレッションや「アライ」という言葉の上から目線がキツくてかえってまともに取り合わないほうがすっきりする…とかそういう話を読んで、教えてもらわないとわからないよな…と思う自分がいるのも事実。しかしそもそも「わかる」ということが必要なのか?「慣れればいい」というお二人の言葉にかすかな希望を感じた。2023/11/05

ずー

5
親しみやすい文体の対談ながら、本来の意味での「クィア」概念をかなり包括的に取り扱った本だと思った。昨今の世間で言うところの「LGBTQ」概念は、性的マイノリティがいかに真っ当な存在であるかということを主張することに躍起になっている側面もあると思うが、そういう世間に求められる"まとも"さに対してクソくらえ、と言うのが「クィア」なんだと思う。ツイッター上などではイチャモンの嵐になるであろう微細でグレーな話にも触れているところがとてもよかった。二人が時に迷いながら、言葉を探しながら話しているのが良かった。2023/09/10

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