内容説明
皇国の興廃、此の一戦にあり。バルチック艦隊を撃滅した大海戦に水雷艇艇長として従軍した水野は、後に東郷ターンといわれた敵前大回頭、艦内水兵の会話、秋山真之が敵艦に乗り込み降伏を迫る場面など戦闘の実像を臨場感をもって描く。両艦隊比較表、戦闘航跡図、艦艇図版を掲載。櫻井忠温『肉弾』に並ぶ日露戦ルポルージュの白眉。
海軍中将加藤友三郎閣下序文
海軍中将伊知地彦次郎閣下序文
海軍大佐小笠原長生閣下序文
自 序
水野広徳筆蹟
一 万里の遠征(その一)
二 万里の遠征(その二)
三 万里の遠征(その三)
四 待つあるをたのめ
五 竜爪虎牙
六 戦雲いよいよ急
七 竜虎相対す
八 竜争虎闘
九 勝敗既に決す
十 スラブ魂
十一 日本魂(その一)
十二 日本魂(その二)
十三 風浪の敵
十四 快隼疲鷲を突く
十五 いくさ話し
十六 死栄生辱
十七 韓盧蹇兎を搏つ
十八 戦果戦績
十九 勝因いかん
二十 戦後の覚悟
附 録
日本海々戦日本公報(東郷聯合艦隊司令長官報告)
日本海々戦露国公報
露帝とロ提督との電報往復並にネボカトフ少将の電奏
日本海海戦感状
著者のことば
解説
文字通り「此一戦」伊藤正徳
水野広徳年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
24
日露戦争に於ける陸戦の『肉弾』海戦の『此の一戦』と言う事で本書を読む。戦争とは残酷である。海ゆかばの世界である。勝つも負けるもである。著者が晩年国粋主義から遠ざかったのも理解できる。国運をかけバルチック艦隊を撃滅した日本海海戦、戦争の残酷と国防とは何かを改めて考えるには良い読書になりました。三国干渉からの臥薪嘗胆10年、露助をコテンパにやっつけたしね^_^2026/05/06
ymazda1
5
「反戦」ならぬ「非戦」論者ゆえに海軍を去った水野広徳には以前から関心があったので、その人の日本海海戦従軍記が復刊されてたのを知って、思わず読んでみた・・・東郷!秋山!Z旗!T字!は戦局のただの一局面とばかりにほぼほぼスルー、乗員は艦を動かす機関に過ぎず、だから負傷して指揮不能になった司令長官は一兵卒にも劣ると考える合理的思考・・・大戦後のドイツのインフラ壊滅を見て「非戦」に転じたのも納得というか・・・敢えてエンタメを排して書いたのに、田山花袋が俺ならもっとエンタメにできるみたく批判してきたって話は笑えた♪
Mayumi_M
5
ロシア人俘虜が収容地の日本人に歓迎されすぎて、蝶よ花よな生活になっててけしからん!というグチにうっかり笑ってしまった。2023/01/04
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