近代日本メディア議員列伝・6巻 池崎忠孝の明暗 教養主義者の大衆政治

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近代日本メディア議員列伝・6巻 池崎忠孝の明暗 教養主義者の大衆政治

  • 著者名:佐藤卓己【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 創元社(2023/06発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784422301068

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内容説明

漱石門下の鬼子にして日米未来戦の煽動家として知られる池崎忠孝は、『萬朝報』論説記者、『大阪時事新報』顧問としての経験を足場に政界に進出したメディア議員の象徴的人物であった。政治のメディア化の体現者に〈教育〉〈メディア〉〈政治〉の観点から迫った画期的な人物列伝。明治から戦後にかけて活躍したメディア議員を取り上げ、一人一冊で深掘りする、佐藤卓己氏単独編集による完全書下ろしの新シリーズ、第1回配本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

106
政治に転身した作家やジャーナリストは数多いが、そのどれでも一流になり切れなかったのが池崎忠孝だ。漱石の弟子として文芸批評に健筆を振るい、今で言う日米仮想戦記で大衆的人気を博し、世論を映す政治家として地位も築いたが、後世に名をなさず忘れられた。経歴や能力は相応のものがありながら、漱石の他の弟子が特定分野で大家とされたのと対照的に、あちこちつまみ食いした挙句すべてで失速した。メディア議員の先駆者というよりも、反骨故に没落した父の血を引いたせいか社会を見返そうと立身出世を目指した不器用な教養主義者の像が浮かぶ。2023/11/16

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