内容説明
優しくもちょっぴり苦い――感動のタイム・ファンタジー第2弾
過去を変えたせいで生まれた新たな悲劇。陽葵は“魔女”の忠告に背いて、同級生と一緒に2回目の“やり直し”をしようとするが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
53
人生のやり直し。それがタイムトラベル小説の最大の魅力だろう。二度目をどうやり直すかの違いが、ドラマのヴァリエーションとなる。前巻を承けて、陽葵は周囲の運命を変えようとするが、時にはほろ苦さも避けられない。だがそうした日々のうち、彼女も人間的に成長していく。自分の過去は変えられなくても、できることはある。ピアノに始まる物語は、変奏されながら北海道の空気を運んでくるよう。さて4分33秒の意味だが、休符だけの音楽でも背後に聴こえる音があるように。世界のバックグラウンドから人生を再発見する物語の比喩と考えてみた。2023/08/02
ひさか
38
2023年7月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。珈琲と時間の魔女の序曲、一杯目のこされた者のための舞踏曲、二杯目シュガーバター追想曲、三杯目ラ♭の練習曲、の4つの連作短編。相変らずアンバランスな展開で、納得も共感も難しいが、最終話が比較的バランスが取れた話に仕上がっている。このノリで、陽葵の時守スタイルを早く明らかにして欲しい。次巻に期待。2023/08/27
よっち
34
一度だけ人生の後悔をやり直せる《時守》の能力を使って、親友の月子を事故死から救った陽葵。しかし代償として新たな犠牲が生まれていたことを知る第二弾。関係者たちの変えてしまった状況を何とかしようと、魔女の忠告に背いてクラスメートの千歳と2度目のやり直しを試みる陽葵。とはいえ魔法で修正できる限界や魔法を使う副作用もあって、必ずしも万能ではない難しさを感じましたけど、一方で母としっかり向き合って想いを告げたり、妹との関係にも変化の兆しが見えて、月子にも粘り強くアプローチを始めた陽葵の頑張りを応援したくなりました。2023/07/27
糸巻
24
シリーズ第二弾。前作で親友が事故に巻き込まれるのを【時守】の力で回避させたけど代わりとなる犠牲者が出てしまった。同じ力を持つクラスメイトの千歳と共に過去を変えようと奔走する話、他2話収録。前作ではタセット夕暮れ堂が舞台となっていたが、今作は千歳という新たな仲間が加わり2人で行動する話が主だった。【時守】が全て同じ方法で時間を動かすわけではないのが解った。夕暮れ堂の2人に比べると陽葵と千歳はまだまだ幼いし危なっかしい。全ての人は救えない事に傷付きながら折り合いをつける大人になっていくのかな。続編まだですか?2025/05/10
小梅さん。
14
陽葵の必死さが切ない。 まだほんの中学生なのに、、、 同じ立場の千歳くんがいることが救い。 少しずつ距離も縮まっている、かな。 妹との関係もよくなりますように。 千歳くんのこれまでのことも、タセットの2人の過去もすごく気になる。 シリーズ続編があると信じて待つ。2023/09/09
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