内容説明
倫理規範には「自由な個人」が前提される。だがそれ以前に、いかにしてひとは個人となり、なぜ規範に従うべきなのか。群衆のひとりでありながら、個となることの倫理的意義とは何か。個体とは何か、身体とは何か、欲望とは何か、思考とは何か。前著『いかにして思考するべきか?』をふまえ、「群れの分子」としての倫理を論じる。
目次
はじめに
第一章 群れなす人間
1 自由の価値
2 進歩の終焉
3 自由からの逃走
4 群れについて
5 群れ社会
第二章 群れ社会の倫理
1 「おいしい」とは?
2 感覚と自我
3 「よい」とは?
4 マナーの変遷
5 マナーとルール
第三章 正義と悪
1 正義とは何か
2 いかにしてみずからに個を作るか
第四章 個体と個人
1 個人という概念
2 個体の形而上学
3 知覚される個体
第五章 身体と精神
1 眼と手
2 奥行と間身体性
3 「私」と身体
4 頭と体
第六章 欲望
1 欲望は理性の影
2 意志は存在しない
3 間身体性の欲望
4 性衝動と性欲
5 歳をとる
第七章 思考
1 出来事
2 思考する
3 確率論的思考
4 感性的総合
エピローグ
あとがき
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