祥伝社文庫 不死鬼 源平妖乱

著者名：武内涼

祥伝社（2023/06発売）

• ISBN：9784396345563

内容説明

『魔界転生』『妖星伝』『帝都物語』、時代伝奇の興奮、再び！　その鬼はあるいは人間の本性なのか！――平清盛が栄華を極める平安末期の京に異変が起きていた。飢餓に喘ぐ民を顧みない公家の中に、血を吸う鬼“殺生鬼”が潜み始めたのだ。古の約定を知る者たちは秘かに密殺集団“影御先”を結成し鬼を狩るが、殱滅には程遠かった。一方、打倒平家を胸に秘める源義経は、最愛の女性の仇を討つため影御先に加わる。だが鬼は人心を自在に操り新たな罠を仕掛けてきた！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[爺]

初読作者。平安末期の日本を舞台にヴァンパイア達と戦う！　思わず衝動買いをしてしまったけれど、何より驚いたのが内容よりも文字の大きさ。この文字サイズはもしかして老眼の読者対策？　内容はというと、ヴァンパイア（血吸い鬼）とのハーフで、悪鬼と成り果て母親を惨殺した父親への復讐の道を歩む少女と、源義経が絡んでの大活劇。悪くはないのだけど、もう一息切羽詰まったものが欲しかった。ヒロインの葛藤や義経の怒りなども分かるのだが、メインの敵となる父・長範の描き方に物足りなさを感じてしまった。著者の他作品も読んでみよう。

2019/12/05

[ろこん。]

義経2次創作のような作品。オリジナルキャラとともに名の知れた義経メンバーが吸血鬼と戦うアクション。弁慶と頼朝が出てこないからまだ続くのかな？それとも遮那王時代の力試し的な？ちょい癖はあるけど面白い2次創作だった。

2020/08/18

[辺野錠]

源平が戦いを始める目前の時代に吸血鬼が暗躍するというのが実に奇想天外で良かった。吸血鬼と戦う秘密組織「影御先」、引用される海外の吸血鬼伝承と伝奇要素が多いのも楽しい。源義経と静御前が主人公なのはここから先の源平合戦に吸血鬼が絡んで来るのか？と気になった。

2019/12/30

[パーやん]

ドラキュラは万国共通。日本にも古くからドラキュラが存在したが、平安時代に吸血鬼と戦い、抑え込んだ勇者たちが居た。源平の合戦を時代背景に、鞍馬の義経は人間と共存する道を生きる「不殺生鬼」と共に、人間を生き血を吸う「殺生鬼」＆「不死鬼」と熾烈な戦いを展開する。しかし、ちょっとストーリーには無理があるなぁ。この手の話は山田風太郎...を超えられない。

2020/07/21

[（ま）]

義経ホラーアクション しずやしず しずのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな

2020/06/13