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内容説明
百戦錬磨の掏摸に名うての空き巣。翻弄されまくる新人刑事・三崎優子の相談相手は、神楽坂署の「落語刑事」平林定吉だ。豊富な捜査経験を語りつつ、今日も落語ネタを挟まずにはいられない。そしていつも最後に真相を見抜くのは、名探偵・八代目林家正蔵。人情噺と意外な謎解きが絡み合う、落語ミステリ×警察小説、第二弾。文庫書き下ろし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
45
題材にしている噺の好みかもしれませんが、前作よりも面白かったです。2024/03/14
きょん
15
戦後が見え隠れする昭和なので、それぞれの背景に同情する部分が見えてしまってしんみりする。あとがきで北森さんとの思い出に触れられてて嬉しい。2023/07/29
onasu
13
稲荷町の師匠から、若い頃に弟子入りしたこともあるという刑事、平林定吉に話し手を代えた「落語刑事」の二作目だが、早くも話者は交代!、「前座刑事優子」にでもなるのか? それはさておき、初編は昭和50年代ということで戦災孤児が長じての話し。まだその頃には、街角に傷痍軍人さんがおられて、戦争というものが見えるところにあった。しかるに、時を経て種々の問題はあろうが、まだ戦争を起こす者がいて、それを止められないとは! おっと話しが逸れた。あの頃はよかったではないが、あの頃を彷彿とさせるのも悪くない3編でした。2023/08/01
小梅さん。
12
落語大好き平林刑事と後輩の三崎刑事、2人に持ち込まれる事件を見事に解決しちゃう落語家の林家正蔵、のスタイルが健在で嬉しい。 表題作でもある最終話は、ちょっと混乱してしまったけど。 でも、事件の裏にある彼らの半生はあまりにも過酷。 人情の温かさもあるのが救いのこのシリーズ、ぜひとも続いてほしい。2023/07/08
agtk
7
落語とミステリ。好きな組み合わせだ。前作よりも平林と三崎の関係がしっくりきて、読んでいて楽しい。愛川さんの落語シリーズはいくつもあるが、登場人物もだぶることだし、どんどん刊行して欲しい。2023/07/25