内容説明
本書は3部構成になっている。まず第Ⅰ部にて、社会システムとモデルに関する基礎概念について歴史的な背景や流れを踏まえて解説する。第Ⅱ部で社会シミュレーションの方法論について解説し、続いて第Ⅲ部にて、ミドルレンジモデルの分析とファクシミリモデルの分析を3事例ずつと、現場介入における固有の話題として、問題関与者から実行承認を得る方法を3事例紹介する。第Ⅱ部と第Ⅲ部を相互に参照することで、理解を深められる。
目次
第1部 社会システムのモデル(複雑適応システムとしての社会システム
モデルの考え方
機能的観点からのシステムモデル ほか)
第2部 社会シミュレーションの方法論(ビジネス複雑性下での意思決定支援
社会シミュレーションのためのモデルの解像度
問題状況への介入とモデリング ほか)
第3部 社会シミュレーションの実際(ミドルレンジモデルの分析―異なるタイプのシナリオ分析を理解する
ファクシミリモデルの分析―実データを用いたモデリングとパラメータ値の設定方法を理解する
社会シミュレーションによる現場介入―問題関与者から実行承認を得る方法を理解する)