内容説明
西シエラマドレ山脈は麻薬カルテルが勢力争いを続ける無法地帯だった。さらに、麻薬カルテルの仲介人カルドーサが和平交渉を利用し策謀をめぐらしていた。道中、アーマード・セイントの車列は、何度も予期せぬ襲撃を受ける。果たして、ジョシュらチームは交渉の地にたどり着けるのか? そして、無事生還することができるのか? 現代冒険アクション小説の最高峰、グレイマン・シリーズの著者による衝撃の新シリーズ開幕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
マーク・グリーニーのグレイマンではなく新しいシリーズが始まったようです。主人公は元軍人で今は民間の軍事会社で働く家族持ちです。ベイルートで要人警護に当っていたけれどももともとの義務感から片足を失います。子供も二人目が生まれ家計的にも大変でしたが(奥さんが清掃会社経営するも)、メキシコの麻薬紛争地帯への和平交渉を行う代表団を警護する仕事を得ます。グレイマンはスーパーマン的な感じですが、こちらは現実の傭兵的な働きでかなり大変だということでロシアのワグネルの反乱を思い出しました。この奥さんも結構やりてです。2023/07/03
猿吉君
83
妻子あり、左足の膝から下が無いハンデを背負って超危険なミッションに生活のために赴く、これだけで悲壮な感じがうかがえるんですがこれが後半になってめちゃくちゃ面白くなる、新たなヒーローの登場です!①ぶっちゃけ戦闘になると左足のハンデ感じません、普通に傭兵してます。②妻のニッキも後半になって大活躍、ふがいないダフィーに喝を入れるとこ好き。③驚愕の真相もありぐいぐい引き込まれます。点数85/100→どうせまた主人公は酷い目に遭うんだろうと思っていたらその通り(笑)シリーズ化決定なので暗殺者と交互に読みたいです。2023/06/30
ずっきん
68
そりゃもー王道ベッタベタの超B級ミリタリーアクション。泥(古)臭さ『エクスペンタブルズ』級。熱気は、あー、そうだね『ぼろ鳶』だな。まさに『ぼろ鳶』の現代PMC版ですな。ベッタベタ読ませるならこんくらいディテールに凝ってくれないと臨場感も緊迫感出ないよねえ。ふふふ、好きだ! で、ジェントリーまだ???2023/07/24
Richard Thornburg
37
感想:★★★★ 何だかんだで結構楽しめました。 上巻では今後の展開が若干読めない部分があったり、ちょいとインパクトに欠ける部分があったりしたわけなのですが、下巻に入ってからはストーリーの展開スピードに巻き込まれていく感じで一気にストーリーは進みます。 上巻では無敵チックに書かれていた装甲車も連日の激しい攻撃で損耗していき、一緒に戦うメンバーも次々と無力化されていく・・・ 2023/12/02
ワッピー
34
麻薬カルテル同士の和平を望まぬ勢力が交渉の場を破壊しようと画策。ダフィーの指揮する最後尾の装甲車に搭乗するメンバーも微妙なクセ者揃い。連日の待ち伏せ襲撃の的確さから内部に通報者が疑われる。一行はついに交渉会場の町に着き、罠の口が閉じる。孤立無援となったダフィーたちは脱出を図るも、仲間は1人また1人と倒れていく。ダフィーの妻は矢も盾もたまらずメキシコに行くも、そこに現れたのは・・・。グレイマン程卓越した技量はないものの判断力を武器にするダフィーの健気さ、そして男だけに活躍させない有能な女性陣に乾杯、なのだ。2023/09/30