不便なコンビニ

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不便なコンビニ

  • ISBN:9784093567466

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内容説明

韓国発ベストセラー、傑作Kヒーリング小説!

【2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位】
【韓国で大ベストセラー】
【ソウルで舞台版ロングラン上演。ENAにてドラマ化進行中】

 ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
 韓国で大ヒットを記録し、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

196
ソウルの小さなコンビニで働き始めた元ホームレスの男。彼に関わる客や従業員は、次々と家族や金の悩みから解放されていく。立地も品揃えもパッとしないコンビニが救いの場となるのだ。ほとんどラノベ的ノリで展開する物語だが、そのテーマは存外重い。自由に伴う責任や苦悩、生きるために必要な良心、信じるものの正当性を確信したい願いなどで押し潰されそうな弱く卑小な人間像は、普通の作家なら狂気か貧困か犯罪劇として描かれたはずが、幸福をもたらす店員は奇跡を起こすキリストなのだ。あの「大審問官」の話を形を変えて小説化したと思える。2023/09/09

mariya926

118
韓国の図書館で一番貸出しが多いとの事で借りて読みました。ちなみに借りた図書館でも貸出し中で、大きな文字というのは借りれるということで借りました。老眼用に有名な本は大きな文字という本が非売品であるんですね。初めて知りました。私には大きすぎて読みにくかったですが、その内にお世話になるかも?ちなみに文字が大きい分、本が厚くて重くなります。感想としては、最近韓国で流行っている感じの、社会問題を抱えた人たちが不便なコンビニと関わるなかで、不思議と問題が解決されていく感じです。店長最高です!!2も読みます。2024/06/01

fwhd8325

112
とかく他人を気にしない、気遣いをしない時代で、この物語には感動しました。まさか、このような連作だとは知らずに読み始め、偶然にもトウモロコシ茶を飲みながら読んでいたので、物語の中にいるように感じたりしていました。美しすぎるかもしれないけれど、きっと、どこかで、こんな世界を待っているように感じます。心に沁みました。続編もドラマもあるようです。2024/01/21

シナモン

108
韓国の小さなコンビニALWAYSを舞台に繰り広げられる人間模様。人生のままならなさ、感情の揺れ動きの描き方がわりとストレートではっきりしてるとこが個人的に好き。ひょんなことからALWAYSで働くことになった記憶喪失のホームレス、独孤の気になる素性を追いながら読み進める。経営難だし、品揃えもいまいち、ちょっとおせっかいだけど、人情はピカイチ。こんなコンビニいいなぁ。心が温かくなる一冊でした。💘誰もがつらい思いをして戦っているんだから、人に会ったら親切にしてあげないといけないよ2024/09/06

mike

92
門司港のコンビニはフェロモン店長だが、韓国ソウル下町のコンビニAlwaysの店長は元教師の老婦人ヨムさん。彼女のポーチを拾ったのはホームレスの男性トッコ。ヨムさんはトッコをコンビニに雇い入れた。記憶を無くした彼は一体何者なのか?コンビニを舞台に繰り広げられるトッコと周辺の人達の8つのハートフルストーリー。原作は韓国のベストセラー。翻訳もいいのだろう。テンポがよく読みやすく、面白いしホロリともさせられた。ホッコリ系の短編集のようであって実は現在の韓国の姿と問題点をじわじわと炙り出している。続編も楽しみだ。2023/12/03

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