集英社新書<br> なぜ豊岡は世界に注目されるのか

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集英社新書
なぜ豊岡は世界に注目されるのか

  • 著者名:中貝宗治【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 集英社(2023/06発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087212709

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内容説明

兵庫県豊岡市は、市内にある城崎温泉が「ロンリープラネット」のベスト温泉タウンナンバー1に選ばれ、インバウンドが急増。
豊岡演劇祭では1億3700万円の経済効果を達成。
移住したい街ランキングでも上位に入り、近年、国内外から注目を集める。
なぜそれが実現したのか。
人口が減少し、産業も衰退する中で、地方が輝きを放つ方法とは?
前市長が全国の自治体にも応用可能な視点を示しながら、その秘策を綴る。

【推薦コメント】
小島慶子氏(エッセイスト)
広まれ、豊岡モデル!「女、子どもは黙ってろ」で故郷が滅ぶと気づいた市長の本気のジェンダーギャップ解消作戦。胸熱です。子どもたちが、給食のお米をコウノトリ米にすることや震災の被災地にお米を送ることを思い立ち、真剣に大人に掛け合って実現するくだりでは涙が出ました。ここで子育てをしたいと思う人は多いのでは。

内田樹氏(思想家・芸術文化観光専門職大学客員教授)
コウノトリ、有機農業、演劇、ジェンダーギャップの解消…着眼点はどれもすばらしいのですが、何よりもそれらを貫くのが「深さをもったまちづくり」という哲学である点を僕は高く評価します。その土地の土着の文化と整合しなければ、どんな「正しい」政策も成果を得ることはできません。中貝さんは豊岡の土着の文化が何を求めているのかを皮膚感覚でとらえ、それを政策的に展開できた例外的な市長だったと思います。

藻谷浩介氏(地域エコノミスト)
突き抜けた文化、世界とつながる地下水脈、経済力ある女性と生活力ある男性。小さな世界都市・豊岡に、ワクワクが止まらない。巨大化する東京でガラパゴス化する日本と心中するか。小さな世界都市で、世界に通じる文化と暮らしを担うか。あなたはどっちだ?


【目次】
序章 「小さな世界都市」の萌芽
第1章 コウノトリ「も」住めるまちを創る
第2章 受け継いできた大切なものを守り、育て、引き継ぐ
第3章 深さをもった演劇のまちづくり
第4章 ジェンダーギャップの解消
終章 これからのこと――子どもたちへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

30
豊岡で伺った前市長の素晴らしい話を玩味するため入手。コウノトリの野生復帰を目指すところから、コウノトリ育む「農法」「お米」に発展させ、儲かる農業に育てたことがまず第一歩。市として、純移出額トップ2の宿泊業、かばん製造業を的確に後押しし、総合コミュニケーションである演劇を中核とした文化観光戦略で専門職大学を誘致し、更には、大都市から就職のために豊岡に戻る若者回復率が特に女性で低い事をジェンダーギャップ対策に繋げていったことなど、いずれも現代の中小地方都市の抱える課題を、痛快な切れ味で解決してきた経緯を理解。2023/10/22

onasu

17
兵庫県北端の豊岡市(含 城崎)の取り組み。  長年の飼育と無(減)農薬で「コウノトリも住めるまち」にし、そこでとれた「コウノトリ育むお米」をハイブランドにして農家に収益をもたらし、世界的な演劇祭を催す演劇のまち、観光振興もした。  それでも人口、特に若い女性の流出は止まず、その原因はジェンダーギャップだった。子育てし易い町とは耳にするが、それ以前に職場のジェンダーレス化が進まなければ、若い女性は留まってくれない。  民間と公では存在意義からして違うはずとか気になる点はあるが、傑出した取り組みを知れました。2023/07/28

ろべると

11
最初は「なぜ豊岡?」と思い、20年市長を務めた筆者の自画自賛かと思い、コウノトリや演劇で町おこしというのも地の利に恵まれてるだけかと思った。しかし、単なる動物愛護でも自己満足でもなく、利害関係者だけのためでもなく、市民全員の満足度を高め、かつ外部交流で産業を活性化し、女性差別をなくして若い女性を呼び戻すという考え抜かれた施策であり、地方創生の見本となる考え方だ。しかし一昨年の市長選で、市政を全否定しジェンダーギャップなど無いといい、子育て無償化を掲げた市議会議長に敗れてしまう。日本の将来はやっぱり暗い。2023/08/07

suma2021

9
豊岡市の前市長が密かに注目されつつある豊岡市の変貌の軌跡を書かれた書。小さな世界都市を目指し、コウノトリという歴史背景や演劇という文化芸術を推し進めることも良い試みである。とはいえいちばん大切なことはジェンダーギャップを問題定義としたことは他の地方にも参考になるはずである。 低い出生率の東京に若者が呼び寄せられ増減率が低い東京のみ若年層が増加しているという現実は人口減少が進んでいる日本の大きな課題と気づかせてくれた。2024/08/18

つー

7
著者は2021年まで20年に亘り豊岡市長を務め、コウノトリの野生復帰や有機農業の推進とブランド化の他、演劇によるまちづくりと教育への導入、ジェンダーギャップ解消を企図した各種施策等を実行。経済的・文化的な魅力の欠如とジェンダーギャップの存在が少子化・人口減少を加速させるとの主張は納得感があった。アーティスト・イン・レジデンスの取組みや、演劇祭と城崎温泉を軸とした宿泊型観光の推進が興味深かったのと、「本と温泉」という出版レーベルの存在も初めて知った。所々筆者の情熱が溢れる筆致で、それも含め読んでいて楽しい。2024/01/27

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