文春e-book<br> それは誠

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文春e-book
それは誠

  • 著者名:乗代雄介【著】
  • 価格 ¥1,800(本体¥1,637)
  • 文藝春秋(2023/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163917214

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内容説明

第169回芥川賞候補作に選ばれた、
いま最も期待を集める作家の最新中編小説。

修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。
その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、
えも言われぬ感動がこみ上げる名編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

155
このひねくれもんが!ひたすら面倒くさい、こじれ男子の主人公に毒づいていたのが嘘みたいだ。修学旅行、自由行動の1日。GPSまで持たされて班行動が鉄則なのに「俺はおじさんに会いに行く」あまのじゃくにも程がある。何だかんだで付き合う男子、男4人の珍道中。全く素直じゃない、腹の探り合い的な応酬から明らかになるそれぞれの内面の屈託、そして生まれる不思議な連帯感。謎の発言の真意、溢れる思い。あんたらみんな、優しいぞ!ザ・アオハルのラストも良いんだよなあ。これまで読みそびれていたけどまた追いかけたい作家に出会えた。2023/11/13

いっち

147
掲載された雑誌の表紙に、「4人の若者のかけがえのない生の輝きをとらえた、著者の最高傑作」と書かれていた。出版社側が最高傑作と謳った作品で、本当に最高傑作だった作品はあったっけ。そんな感じで読み進めていた。バイアスはよくない。最高傑作だった。4人の若者とは、4人の男子高校生。修学旅行で東京に行くが、そのうち自由行動の1日で、日野に行くことになる。4人は仲が良いわけではない。ただのクラスメイトが、友達になりかけていく関係性の変化が、描かれていた。それを「かけがえのない生の輝き」と表現するのは、ちょっとくさい。2023/06/25

おくちゃん🌸柳緑花紅

110
乗代雄介さんの作品に何故か強く惹かれる。「旅する練習」からファンになってこの作品で5冊目。今回も良い!派手でも奇をてらう訳でもない。だけど、そっと深い。そしてこっそり読む人を感動させる。修学旅行の班のメンバー7名各々の筆跡を物語を読み進めながら想像してみる。1日の自由行動で提出したコースを外れある冒険に!殆ど話もしなかった彼らが、誠君の 目的の為に行動を共にする事で、それを離れた場所で支える事で一気に関係性は変わり煌めき出す。何気ない会話が、何気ない行動が、舞い散る落ち葉が、冷めたピザが、ギターと歌詞。2024/01/21

ちゃちゃ

108
読了後、ふと頭に浮かんだのは「万有引力とは ひき合う孤独の力である」。ご存知、谷川俊太郎の詩『二十億光年の孤独』の一節だ。ともすれば思春期は自意識過剰で被害妄想的、自分の殻に閉じこもって孤独な自分を持て余す。けれどだからこそ、逆に他者の存在を求める。「僕はこの世界のために孤独なんだ。そう信じることで何かし続けるなら、僕は世界を、世界は僕を、共に支えることができるだろう」佐田誠が修学旅行で得た、世界(他者)への信頼という深い気づきは、孤独であるが故の温かい繋がりを生み出していく。胸アツの素敵な青春小説だった2024/01/24

美紀ちゃん

108
青春。高校生のリアルな感情に共感できる。おじさんがよく歌っていた曲に出てくる歌詞。ギターを弾きながら歌う。「それは誠」タイトルの意味を知る。学校にバレたら特進解除。ハラハラする。大冒険で、先生にバレないように、作戦を練って?修学旅行の班行動を抜け出す男子4人。はじめは仲良しとはいえない雰囲気だったのに。でも女子を含め、班の連携が良かった。警察と話したときもドキドキした。こんな修学旅行は、絶対に忘れない。松くんのお母さんも素敵。じわじわくる(泣)いい話だった。これからの乗代さんの話も楽しみに待ちたい。2023/07/27

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