幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル

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幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル

  • ISBN:9784775320914

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内容説明

『幻想と怪奇』シリーズ、初の創作のみの一巻は、日本作家23人の書き下ろしショートショート競作集。寄稿者への課題は「長さは八千字まで」と「過去の作家・作品に関連するものを」。著名作家による23編の多彩な作品が集結。さらに、第1回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテストの入選作品を収録。長い筆歴をもつ作家から、本書がデビューとなる作家まで、様々な才能がきらめく短い物語をお楽しみください。
【収録作家名(五十音順)】
朝松健/安土萌/荒居蘭/井上雅彦/植草昌実/奥田哲也/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/久美沙織/倉阪鬼一郎/倉野憲比古/黒史郎/澤村伊智/柴田勝家/斜線堂有紀/高井信/高野史緒/立原透耶/南條竹則/西崎憲/三津田信三/木犀あこ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

50
現在の日本作家が過去の作家・作品にオマージュを捧げる為に腕を振るったショート・ショート。まだ、残暑で寝付けなかった(当時の)夜の御供にぴったりだったので有難かったです。現在版に少し、捻りを入れた「アッシャー家は崩壊しない」は仕掛けである捻り自体に慄かずにいられない。「悪魔猿の手」は見事なオチに唸り、「クイーンの罠」は徐々に逃げ場を失くしていくような展開に背に冷や汗を搔きながらも読む手が止まらない。「姉妹」や「子供の領分」は始終、説明できないが厭な予感に心臓を鷲掴みにされたような気分にさせられた。2023/09/18

あたびー

38
1冊丸ごとショート・ショート特集。23人の作家に課せられた課題は「過去の作家・作品に関するもの」。巻末には開催されたコンテストの受賞作も掲載されていて、こちらには縛りは無い。ショート・ショートと言ってもほぼ短めの短篇小説と言った雰囲気のものも。その中で高井信氏の「悪魔猿の手」は王道と言って良い作品で最も印象に残った。どんな作家や作品が内蔵されているのかは、最初から掲げてあったり途中で気付いたり未知のものだったので読もうと思ったり色々で、そうした意味でも非常に楽しめた。2023/09/18

らすかる

32
26人の作家たちによる過去の作品のオマージュ的なショートショート集。ほんとに短いのでサクッとつまめて味わえるおせち料理みたい。なかでも1番好みだったのが「外科室2.0」斜線堂有紀。「儂は怪物を殺した」澤村伊智、「切れた縄」菊地秀行、「仏間の鏡」三津田信三。大好きな作家たちをまとめて味わえる。ご馳走様でした😋2023/10/22

5〇5

9
「おーい でてこーい」はい、ショートショート出てきました! ショートショートと言えば星新一が思い浮かびますが、本書は幻想と怪奇の味わいのある作品集です。全26編中23編はテーマの〝過去の作家・作品に関連するもの″です。つまりオマージュ、パロディ、スピンオフ、タイトル拝借、なんでもありで楽しめます。そして残りの3編が、第一回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作品。その奇想発想に満足です。次は、どんな原”石”が出てくるか楽しみです。2023/08/25

椎名

8
元ネタとなる作家や作品を知っていれば知っているほど楽しめる。2023/07/06

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