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内容説明
ダッジモント家の舞踏会の夜。メアリーの友人である数学者にして伯爵夫人、エイダ・ラヴレスに危機が迫る。数学者のノドを狙う〈7人の姉妹〉の一人、〈渇き〉の刃! 立ち向かうエルシィだが、自分が「人造人間」ということを突きつけられ…。夜の図書室で、旋風の暗殺舞踏〈月動(ベグーシャヤ・ルナー)〉vs.〈月動〉、激突!!!
〈舞踏設定協力・振り付け〉TAKAHIRO
プロダンサー。1981年生まれ。東京都出身。2004年に渡米し、ニューヨーク・アポロシアターのコンテストで9大会連続優勝を果たしプロデビュー。その後、マドンナのワールドツアー専属ダンサーとなる。’07年より日本でも活動を開始。欅坂46をはじめ多くのアーティストや、CMの振り付けを担当。滋慶学園COMグループ「DA TOKYO」学校長も務める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
54
エルシィの覚醒、ようやく彼女の瞳に意志の光が灯る。そしてマリーもまた“不遇で可哀想な女”から、“怪物”であるという自覚に至る。更なる暴走と紙一重ながら、自身の足で世界へ向かい合う決意を試されるふたり。2023/06/24
ホシナーたかはし
30
カバーイラストが格好いいようで不気味な四巻。ようやく藤田節が爆裂(さく裂ではちょっと足りない)したように思えましたが、一巻からずっとアクセル全開だったと読み返して気が付きました。今のネット小説で挙げられる舞踏会、意地悪なライバル令嬢等々、全部藤田先生の味付けになるとこう来るのかぁ!ペネロペさん憎めない、好きだ!!!靴ひもを結んだエルシィの立ち姿、描き方が違うように見えるけど・・・皆さんどう思われます?2023/06/25
ぐうぐう
28
『マイ・フェア・レディ』テイストの『フランケンシュタイン』ストーリーである本作は、別の見方をすれば『ピノキオ』、あるいは『鉄腕アトム』と重ねて読むこともできる。メアリー・シェリーが内なるの怪物性を自覚する時、それは当然ながら、己のパワーの認識も意味する。力に憧れ、力に惑うアトムの姿をそこに投影できるのだ。それはつまり、本作でのエルシィの存在にも言える。と同時に『ピノキオ』が『アトム』がアイデンティティの物語であったとするなら、本作もまたアイデンティティの問題が大きなテーマとなるはずだ。2023/08/14
GM職員
25
舞踏会本番へ向けて前哨戦に臨むエルシィ達に刺客が迫る─黒博物館シリーズ三作目第四幕。まずは前巻でメアリー・シェリーに「男女格差を嘆き憤るあなたは一体どんな努力をしてきたのか」と言い放ったひとが考えを改めたことに安堵した。努力して成功を収めた人ほど、他者に厳しい言葉をぶつけがちなのは遣る瀬ない。あなたの努力はとても立派だが、人には人それぞれの事情がある。成功体験は己の糧とし、他者へのマウンティングや非難に用いるものではないのだよ。さて物語はエルシィに残された時間と、その終わりが見えてきたところで次巻へ。2023/07/07
S 2
14
今回舞踏会のドレスかわいいなとおもってたら何と衣装デザインの人がついてた。ゴーストアンドレディ舞台化の影響だろうか?そして覚醒?したエルシィはだいぶイケメン。2023/06/27