黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(1)

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黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(1)

  • 著者名:藤田和日郎【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • 講談社(2022/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065283127

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内容説明

ガス燈が霧ににじむヴィクトリア朝のロンドン。ロンドン警視庁〈スコットランド・ヤード〉の犯罪資料室「黒博物館」を、歴史的ホラーヒーローの「生みの親」が訪れる。彼女が閲覧を希望したのは、赤いブーツ…2年前、女王主催の舞踏会で起きた怪事件の遺留品だった。そして女は、一人のおぞましく、あまりにも奇妙な女剣士の思い出を語りだす。
第1シリーズ『黒博物館 スプリンガルド』、第2シリーズ『黒博物館 ゴーストアンドレディ』に続く大英帝国伝奇アクション待望の第3シリーズ、開演!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

95
大英帝国伝奇アクションシリーズ第3弾。「フランケンシュタイン」がベース。作者のメアリー・シェリーも主要登場人物として出てくる。メアリーがまるで自作に出てくるような、死体を蘇生させて作られた怪物の娘の、教育係に任命される。原典を読み込んでいるようだし、メアリー・シェリー本人もよく調べているようで、地に足が着いた感じがする。藤田和日郎の絵柄が怪奇なものを描くにはピッタリで、怪物の初登場場面などおぞましい。しかし怪物が恐ろしいだけではなく、人間らしさも時折見せて…といった調子で面白くなってきたところで以下次巻。2022/08/31

鱒子

75
犯罪にまつわる品を所蔵する黒博物館。今回そこを訪れたのは、小説家 メアリー シェリー。「フランケンシュタイン」の著者です。彼女はある事件の遺留品、赤いブーツについて語り始めます。ツンとデレを繰り返しながら—— 踊りながら剣を振るうとはまさにレ ザア マシオウ!おぞましくも美しい物語、ここに開幕!2022/07/30

眠る山猫屋

55
刑事事件の証拠物件を扱うロンドンの黒い博物館に納められた赤いブーツを巡る奇譚、訪れたのはメアリー・シェリー。メアリーの表情表現に違和感を感じつつも、何かある、きっと藤田さんの企みなんだろう。人造人間の物語を描いたメアリーに与えられた人造人間を教育するという仕事。女性の地位が低く、差別と格差が慄然と存在した時代。今回は女性が蔑視と偏見を跳ね返していく物語になるのだろう。コサック暗殺団対策は間に合うのか。まずはメアリーの中にある偏見と蔑視、そして自己評価の低さを乗り越えねば。2022/11/26

ホシナーたかはし

42
嗚呼、面白かった!戦う人造人間メイド、てヲタクの大好物を藤田先生が調理するとどうなるか。当然日和ることなく、主人公は戦う女性、しかも相手は勝ち目のない男性社会、職業差別。今の社会にも疑問を投げかけているところが良い。人造人間(小説の創作)を頼りに人造人間(本物)を作る、現在で言うところのアトム(漫画)からペッパーくん(実物)のはしりなのか。黒博物館シリーズはアニメ版かイギリス実写映画で見てみたい2022/07/23

GM職員

38
黒博物館に遺された「赤いブーツ」の物語、語るのは『フランケンシュタインの怪物』作者メアリー・シェリー─『黒博物館』シリーズ第三弾開幕!彼女が依頼されたのは、赤いブーツの暗殺者の体と、下働きの娘の頭を繋げて蘇らせた怪物をレディに教育すること。この巻だけでは正直盛り上がりに欠けるが、物語はまだまだ序章。19世紀イギリスの絶対的な階級社会と、そのさらに下におかれる女性の立場にやりきれなさと憤りを覚えつつ、4ヶ月後に起こる「女王主催の舞踏会での事件」の結末を見守りたい。2022/08/21

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