内容説明
“日本のメタル・ゴッド”伊藤政則が、貴重な実体験に基づいてヘヴィ・メタル / ハード・ロックの歴史を読み解くトークイベント「伊藤政則の“遺言”」の2021年から2023年まで7回分の内容を完全収録! すべてのロック・ファン必携の1冊!
【第1章】考察:2021年
ロックダウンがもたらした音楽ビジネスの変化
【第2章】MANESKINの衝撃
予想だにしなかった成功に見るSNSの影響力
【第3章】90年代の真実
現場を見ず歴史を後追いで語るという誤謬
【第4章】ビジネス・センスの重要性
岐路に立ったバンドの明暗を分けるもの
【第5章】来日公演の復活
“消えた”IRON MAIDEN日本ツアー
【第6章】背景の読み方
『LOUD PARK』復活とMEGADETHのリヴェンジ
【第7章】興行事情の最前線
日本単独で海外から招聘しにくい理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
11
伊藤政則の今語っておきたいロックの歴史がある、ということで、ここ数年のオンラインなどで行ったトークイベントを書籍化したもの。オンラインや実際会場で見聞きしたものばかりだったが、2023年の3月までの収録で最近のまでカバーされていたから改めて読むと生々しさがアップしていた。 メガデスの来日はストーリーがあるというのが心に響く考察になっていて、マーティーの衣装が90年代の当時を彷彿とさせるというのは胸を熱くさせられた。 2023年の8月に大阪でこのイベントがあり、また行くので、数年後の書籍化にも期待したい。2023/06/24
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伊藤政則氏の遺言シリーズ第4弾。今回は主にコロナ禍からコロナ明けで、来日公演が戻ってきた時代が話題の中心。毎回氏のコラムや著書を読むと、なるほどと思わされることが多いが、この著書で特に感じたのは、日本の特に洋楽ビジネス(特にレコード業界を中心とした物販関連)が絶滅寸前にあることを痛感させられる。どの世界も同じだけと、中間が痩せ細ってしまうと、全体が豊かにならないよね…、 2023/09/22