マーケティング・リサーチに従事する人のための調査法・分析法 - 定量調査・実験調査・定性調査の調査法と基礎的分析法

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マーケティング・リサーチに従事する人のための調査法・分析法 - 定量調査・実験調査・定性調査の調査法と基礎的分析法

  • ISBN:9784762029851

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内容説明

実務経験2~3年程度のマーケティング・リサーチ従事者を対象に,経験が不足している領域の基礎的知識を補い,経験から得た断片的知識を含めて,マーケティング・リサーチの体系的知識を整理・習得することを目標とする基礎テキスト。

分析・解析手法の土台となる基礎知識について、事例を数多く用いて,わかりやすく解説。
これからマーケティング・リサーチを学ぼう,従事しようとする方だけでなく,基礎知識を再確認したい方にも役立つ内容。


また応用編となる『マーケティング・リサーチに従事する人のためのデータ分析・解析方法─多変量解析法と継時調査・時系列データの分析─』と共に活用することで、マーケティング・リサーチ従事者が幅広いリサーチの知識の習得,リサーチの企画能力,リサーチの実施能力,リサーチ・データの分析能力の向上…など、多くのリサーチ課題を解決していくことが期待できる。

※(一財)統計質保証推進協会統計検定センターが実施する「統計調査士」,「専門統計調査士」
の資格試験出題の参照基準にも対応。

目次

第Ⅰ部 マーケティング・リサーチと調査手法

 1 .マーケティング・リサーチの定義  

 2 .調査一般の定義  

 3 .マーケティング・リサーチの効用と限界  

 4 .調査手法の種類と定量調査,定性調査  

 5 .個人情報の保護  
  (1) 個人情報保護の強化 /(2) 個人情報とは /(3) 個人情報の取得 
  (4) 個人情報の匿名加工 /(5) プライバシーマーク制度
 
 6 .調査プロセスの国際標準化(ISO)  


第Ⅱ部 定量調査の手法と結果の分析・とりまとめ

 1 .事実探索と仮説検証  
  (1)事実探索的アプローチと問題点 /(2)仮説検証的アプローチと問題点
 /(3) 仮説から作業仮説,調査項目へ 

 2 .定量調査の種類  
  (1)悉皆調査と記述統計 /(2)標本調査と推測統計 

 3 .定量調査手法の種類  
  (1)面接調査法 /(2)留置調査法 /(3)郵送調査法 /(4)電話調
査法 /(5)電子調査法(インターネット調査を含む) 

 4 .マーケティングとマーケティング・リサーチの関係  
  (1)マーケティングのプロセスとマーケティング・リサーチ /(2)マーケ
ティング・リサーチで用いられる調査等の内容 

 5 .マーケティング・リサーチの設計  
  (1)一般的な調査の手順(調査員介在型調査の場合) /(2)調査計画書の作
成 /(3)調査目的 /(4)調査仮説(仮説,作業仮説) /(5)調査項
目 /(6)調査対象(母集団の規定,調査対象(標本)数,調査対象標本の
抽出方法) /(7)調査地域 /(8)調査スケジュール /(9)調査企
画・実施機関(ないしはレターヘッド) 

6 .調査経費見積書の作成  

 7 .無作為抽出法と有意抽出法  
  (1)母集団の定義,調査対象抽出枠との関係 /(2)確率抽出法 /(3)
確率比例2 段抽出法 /(4)割当抽出法 /(5)層化抽出法 /(6)国
勢調査データによる地域メッシュを用いた抽出法 /(7)等確率抽出法 
/(8)タイム・サンプリング /(9)RDD法 /(10)有意抽出法 

 8 .母集団推計と標本誤差  
  (1)標本誤差と正規分布 /(2)平均値の標本誤差と母集団推計 /(3)
割合の標本誤差と母集団推計 /(4) 2 段抽出の場合の標本誤差 /(5)
層別の標本誤差 /(6)早見表による標本誤差 /(7)標本誤差に基づく
標本数の設計 

 9 .尺度構成と調査票の設計  
  (1)尺度の種類 /(2)名義尺度(名目尺度) /(3)順序尺度(順位尺度)
  /(4)間隔尺度(距離尺度) /(5)比例尺度(比率尺度) /(6)調
査票の設計態度と留意事項 /(7)調査方法別の留意事項 /(8)調査票
作成手順の概略 /(9)質問文・回答選択肢の設計 /(10)回答形式の設計 

 10 .調査の実施  
  (1)面接調査の実施 /(2)留置調査の実施 /(3)郵送調査の実施 /
(4)電話調査の実施 /(5)電子調査の実施 /(6)回収率と母集
団推計 /(7)インスペクション 

 11 .データの入力と修正 
  (1)エディティングから集計・解析への手順 /(2)エディティング 
/(3)データの入力形式 /(4)データ・チェック /(5)データ修正
  /(6)欠損値の補定 

 12 .集  計  
  (1)仮説と集計計画 /(2)自由回答のカテゴリー化 /(3)単純集計
とカテゴリーの括り /(4)分 布 /(5)クロス集計 /(6)クロ
ス集計とファインディング /(7)ウエイト・バック集計 /(8)仮説
検証的集計と事実探索的集計 

 13 .代表値と分布の散らばり  
  (1)代表値と分布の散らばりをを示す測度の種類 /(2)分布の中心的傾向
を示す代表値 /(3)分布の散らばりを示す測度 /(4)代表値と分布
の散らばりを示す測度の利用 

 14 .グラフ化  
  (1)グラフ化の目的 /(2)円グラフ /(3)帯グラフ /(4)棒
グラフ /(5)ヒストグラム /(6)折れ線グラフ /(7)蜘蛛の巣
グラフ(レーダーチャート) /(8)散布図 /(9)箱ひげ図
 
 15 .調査報告書の作成  
  ( 1)調査報告書の構成 /(2)調査報告書の内容 



第Ⅲ部 テスト・実験調査の手法

 1 .テスト・実験調査とは  
  (1)用語の整理 /(2)データ収集法 /(3)マーケティングのプロセ
スとテスト・実験調査 

 2 .テスト(評価調査)の概要  
  (1)官能評価法とは /(2)主観的(あいまいな)判断と感覚による錯誤 

 3 .テストの企画  
  (1)偏りのない計画 /(2)マーケティング・リサーチにおけるテスト・実
験調査の計画 

 4 .実験調査  
  (1)実験調査の概要 /(2)実験の効果推定 

 5 .調査票の設計  
  (1)調査票作成に関する一般的注意点 /(2)絶対評価と相対評価/ 総合評
価と項目別評価 /(3)評価測定方法と回答形式 

 6 .精神物理定数とその測定  

 7 .テスト実施のチェックポイント(実施のコツ)  
  (1)剰余変数は /(2)感覚による錯誤のコントロールは /(3)テス
ト品の使わせ方とパネル割り付けは /(4)テスト品の状態(テスト品条件)
は /(5)テスト方法は /(6)調査方法は 



第Ⅳ部 調査・テスト・実験データの分析
 1 .統計的仮説検定  
  (1)統計的方法 /(2)点推定と区間推定 /(3)統計的仮説検定の考
え方 /(4)統計的仮説検定で使われる用語 /(5)統計的仮説検定の
一般的手順 /(6)母平均値の差の検定 /(7)母比率の差の検定 
/(8)χ2 検定 

 2 .テスト・実験データの検定  
  (1)推 定 /(2)母平均値の差の検定の実際 /(3)一元配置の分散
分析 /(4)シェッフェの一対比較検定 /(5)その他の検定法 



第Ⅴ部 定性調査の手法と結果の分析・とりまとめ

 1 .定性調査とは  
  (1)調査の種類 /(2)定性調査の特性 /(3)定性調査の種類と内容

 2 .マーケティング・リサーチにおける定性調査  
  (1)マーケティング・リサーチで多用される定性的手法 /(2)マーケティ
ングのプロセスと定性調査 /(3)マーケティング・リサーチで用いられる
調査等の内容 /(4)グループ・インタビューの定義と詳細面接法との差異
  /(5)グループ・インタビューと詳細面接調査の使い分け 

 3 .事実探索と仮説検証  
  (1)事実探索的アプローチと問題点 /(2)仮説検証的アプローチと問題点
  /(3)仮説から作業仮説,調査項目へ /(4)定性調査における事実
探索と仮説検証 

 4 .グループ・インタビューの一般的手順と調査設計・準備  
  (1)グループ・インタビューの一般的手順 /(2)調査目的と調査手法の妥
当性 /(3)グループ・インタビュー設計の留意点 /(4)仮説の構築
  /(5)グループの数 /(6) 1 グループの人数 /(7)調査対象者
の抽出 /(8)グループの構成 /(9)グループ・インタビューの実施
時間 /(10)質問のフローチャートの作成 /(11)グループ・インタ
ビューの実施前に用いる事前調査票の作成 /(12)モデュレーターの資質
と訓練 /(13)グループ・インタビューの会場 

 5 .グループ・インタビューの実施  
(1)グループ・インタビューの実施手順 /(2)グループ・インタビュー開
始にあたって /(3)グループ・インタビューの実施 

 6 .詳細面接調査の一般的手順と調査設計・準備  
  (1)詳細面接調査の特性 /(2)詳細面接調査の一般的手順 /(3)調
査目的と調査手法の妥当性 /(4)詳細面接調査設計の留意点 /(5)
仮説の構築 /(6)調査対象者の枠組と抽出方法,抽出人数 /(7)詳
細面接調査の実施時間 /(8)質問のフローチャートの作成 /(9)イ
ンタビュアーの資質と訓練 /(10)詳細面接調査の実施場所 

 7 .詳細面接調査の実施  

 8 .定性調査結果のとりまとめ  
  (1)テープ起こし,速記録 /(2)発言内容の解釈 

 9 .定性調査結果の分析  
  (1)各人ごとの分析 /(2)調査結果全体の分析 

 10.定性調査の報告書の作成  
  (1)調査報告書の構成 /(2)調査報告書の各項目の要点 

付表1  乱数表/ 付表5  t 分布表/
付表2  正規分布表/ 付表6  x2 分布表/
付表3  標本誤差の早見表/ 付表7  スチューデント化された範囲表/
付表4  F 分布表/