内容説明
元教員のパン屋さんが無料塾を開く!
小学校の教員を辞め、実家のパン屋で働く三吾は、店でみかける少女が気にかかっていた。彼にはかつての教え子への後悔もあって……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
59
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-f8da99.html いいお話しでしたが、三吾の妻、真司の母親の話が出てこないのが気になりました。2023/11/21
coolgang1957
54
図書館の新刊棚で見つけた初読みの作家さん、タイトルから連想する通りライトなミステリですけど、侮ってました、ごめんなさい。最終話は涙ちょちょぎれです😆元先生の気まぐれティーチングと思いきや見事なファシリテーターでした、そしてコーチングも確かでした…とカタカナまみれで誤魔化そうとして、嫌味なおっさんでごめんなさい🙏文学の専門家さん達は物足りないかもしれませんが、僕には感動大作ですね。ただ、先生・中年・無料とくれば怪しさ満載、警戒するのわかります、へんな世の中です。ここの深掘りは要りませんか。そうですか😄2023/10/14
ぶんこ
47
元小学校教員だった三吾は、小学4年生の息子真司と実家のパン屋で父の弟子としてパン屋修行中。パンを万引きする少女茉由利が、学校の授業に追いつけないでいるのを知り、宿題をみるようになる。そこに息子と同級生で難事件?解決能力のある賢い隆之介がディスレクシアであると気付く。隆之介は学校の成績は悪い。それだけに教師や親、自分も頭が悪いと思い込んでいた。これは悲しい。読み難い、書き難いのであれば、目の見えない人と同じ教育で解消されるのでは、とフト思う。子どもにとって、親にとっても教育、将来の夢の正解は多様ですね。2023/09/04
Karl Heintz Schneider
39
万引きを指摘されても謝らない少女。娘が勉強を見てもらっているのに感謝するどころか「気持ち悪い」と言い放つ母親。そんな人たちのために主人公はどうして、そこまでするのか。それには過去に救えなかった教え子に対する贖罪の気持ちがあり話が進む中で徐々に明かされてゆく。そんな父親のことを誇りに思い、自分にできることやろうとする息子の姿が微笑ましい。そんな父親と息子の姿を見て徐々に母親と少女が心を開いてゆく過程に胸が熱くなる。小学生のお子さんのいる方なら何かを感じるのではないだろうか。かすがい食堂よりずっと面白かった。2023/10/02
坂城 弥生
36
続編が出ると知り慌てて読了。押し付けじゃない子供へのアプローチの仕方が好み。2024/04/30