内容説明
王妃になるべくして育てられてきたヴィルヘルミーナ。
彼女を疎ましく思う王太子の策略により、平民まで身分を落とされてしまうが、ここで泣き寝入りする彼女ではなかった。
夫アレクシの研究を支え、全力でバックアップを展開。
国家や世界をも揺るがす世紀の発明、魔素結晶化装置をひっさげ、会社まで設立してしまう。
夫を献身的に支え、うだつの上がらない研究者から
一流の実業家に変身を遂げさせる彼女の「復讐」計画とは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
12
定番の断罪シーンからの始まりでしたが、公爵令嬢が本当に恋敵の暗殺を試みていたりそのことは正当な行為だったと本気で思っていたりしたのが新鮮でした。王太子が惚れてしまった男爵令嬢も純粋で善良で、悪意や計算とは無縁な女性なので現代人の感覚なら価値があるのはこちらの方かもって思ってしまって複雑な気分に。それでも自分の立場の変化を冷静に受け入れて、現実的に闘う方法を考える元公爵令嬢の凛々しさは眩しくて、胸のすく大逆転ストーリーへの期待が高まります。天才なうえに謙虚で優しい旦那様も素敵です。2023/07/01
史
5
二人でうまく生きられるのだから、もう王太子側の視点いらなくない？ と思ってしまった。まあでもそれが流行りの部分でも致し方なし。悪役令嬢が本当に邪道に手を出した結果、紆余曲折あって素敵な旦那さんを育てあげる。その内助の功やどこか逸話的なスタイルはとても好みかな。ということで下巻に進みましょう。2023/07/24
てみさま
3
Web既読済み。よくある婚約破棄から始まる話に違いはないのだけれど、ヴィルヘルミーナが賢くて強かで無茶苦茶かっこいい。夫となったアレクシを支え共に成り上がっていく姿を見るのが実に爽快で楽しい。下巻読んだらスッキリするんだけどな〜。 2023/12/09
てみさま
2
web版とKUで既読済の再読。←面白いので仕方ない。先を見据え、毅然とした態度で皆を導き、味方を増やし、夫を支えていくヴィルヘルミーナ。侍女に「ちょろい」と言われる年相応な姿とのギャップも楽しい。アレクシの見た目と中身がかっこよくなっていくのも良き。2024/03/11
リコ
2
上巻のみ読了。 ヒロインが本当に悪役令嬢なところがよい。 そしてヒーローも美麗でも貴族でもなく、平民の控えめな男性。 親近感。 もっと二人が仲良くしてるところ見たいなー。2023/12/11
