内容説明
子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国、21人にのぼる小児性愛者の存在だった。一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネット上でリーダーと接触する必要があった。残されたのは24時間。〈グレーンス警部〉シリーズ最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
98
幼い女の子たちが犠牲になる話は嫌だ。作者は、2人の主人公、ピートとグレーンスが持つ拒否反応を共有しながら書いたのだろうか。読みたいくない気持ちと、こんな事態を楽しむ男たちを捕まえてほしくて読み進める。これは、イギリスの王子のひとりが関わったとされる事件がモデルになっているのかな2024/01/11
ずっきん
74
グレーンス&ピートの『三』シリーズ。グレーンス警部単体のシリーズ前半よりもエンタメに舵切ってたシリーズだけど、今回の犯罪テーマは小児性愛者。さすがというか、やはりというか、半端な生ぬるい扱い方はしませんなあ。下巻へ。2023/07/05
mayumi
33
グレーンス警部シリーズ。今回は小児性愛者の一斉逮捕のためにグレーンス警部は動く。やはり頼りにしてしまうのはピート・ホフマンで、本人は嫌がってるのに、無理矢理押しかけ、挙げ句の果てに殴られるという…しょうがないよね。ただ、今回はソフィアが後押しをして、結局は引き受けることに。それにしても小児性愛者の存在には嫌悪感しかないわ。奴ら全員くたばれと思いつつ下巻へ。2023/06/27
み
27
ちと強引な感じですがホフマンを引っ張り出しました。話しのネタがゲスすぎて反吐が出ます(^^;2023/06/29
tom
18
グレーンス警部がこんなふうに孤独になっていたとはと、少し驚く。そんな彼が子どもの誘拐、売買、虐待のグループを発見してしまった。そして、旧友というか、利用しつくしたといえるホフマンを巻き込んで、潜入作戦を試みる。ここまでが上巻。たぶん、ホフマンは偽装がばれてひどい目に遭い、それでもグレーンス警部が立ち回って、悪い奴らを一網打尽、ホフマンも生き延びるという展開になるはず。お約束の展開だろうけれど、結末に至るまで、きっと読み手には興奮が続く。2023/10/05