光文社新書<br> 超遺伝子(スーパージーン)

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光文社新書
超遺伝子(スーパージーン)

  • 著者名:藤原晴彦【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 光文社(2023/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334046644

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内容説明

「超遺伝子」という言葉を知っていますか。すごい働きをしそう……。字からはそんな想像が掻き立てられますが、それ間違いじゃありません。蝶の擬態をはじめ、生物の不思議な現象に超遺伝子が関わることが、最新研究で明らかになりつつあるんです。一方で「遺伝子と何が違う?」「ヒトにもあるの?」など気になることもたくさん。本書ではそんな疑問に答えながら、その実態を丁寧に解説します。いざ遺伝学の新たなフロンティアへ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

99
超遺伝子スーパージーンという言葉をはじめて見たので、どんなものなのか興味本意で読んでみた。内容は、ダーウィンやウォレスなどの時代から蝶の擬態に関する不思議が、ゲノム解析の知見により、遺伝子の逆位により組換えが抑制され、常に同じ遺伝子セットが伝わることがわかったというものだった。ヒトではY染色体がこれに当たるという。あまりピンと来ない話しだったが、あとがきで著者が「擬態・変態・染色体」というテーマを35年かけて手掛けて来て、定年を迎えて感慨深く振り返っているのが印象に残る。人生は短く、研究は永遠ですね。2023/10/17

bapaksejahtera

13
古典的な学習者だった私には、進化した解析法に基づく遺伝学は理解を超える。本書のスーパージーンも初耳である。昆虫の擬態等、明らかに複数の遺伝子が関与すると見られる生物事象には、複数の形質遺伝間の組換えを抑制する仕組の存在が古くから示唆された。擬態が有効なら全個体に採用される筈で、その場合中間的表現型が出る。だが生物に危険な中途半端な擬態は生じない。最近の研究はこの事象が、相同染色体での部分的逆位、乃至同様の機作が生ずる性染色体で起ると見做す。或いは複数の遺伝子を制御する何らかの機作があるのか。大変興味深い。2024/02/25

oooともろー

6
2010年以降注目されてきた超遺伝子。その現象自体はダーウィンの頃から言われてきた。不思議な擬態。相同遺伝子で組み換えが起こらない仕組み。人間でも働いている可能性が高い。性染色体はその1つ。2023/06/22

azu3

3
後半はナナメ読み。大学を退官直前の研究者が自身の研究を振り返っているだけなので。前半は非常に面白く、生物学に関心のある高校生あたりが読むといいかも。2023/07/11

tangent

2
遺伝子にはまだまだ未解明の部分が多いらしく、関連の書物もモヤモヤした内容のものが多い気がするが、本書は最先端の内容にも関わらず楽しく読める内容だった。2023/07/02

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