ハヤカワ文庫SF<br> 天空の劫火 上

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ハヤカワ文庫SF
天空の劫火 上

  • 著者名:グレッグベア【著】/岡部宏之【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 早川書房(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150107970

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内容説明

天文学者アーサー・ゴードンは、友人からの電話に息をのんだ。木星の衛星エウローパが、なんの前兆もなく突如消滅したというのだ。世界各国の調査にもかかわらず、原因不明のまま、次なる異常現象が地球を見舞った。アメリカのデスバレーに忽然と火山ができて、そこから異星人の手になるとおぼしき物体が発見されたばかりか、瀕死のエイリアンまでもが見つかったのだ。だが、この二つの事件を結びつけ、地球と人類に襲いかかる未曾有の危機を予見しえた者は、ひとりとしていなかった…。80年代を代表する俊英が雄渾の筆致で描く超話題作の開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えふのらん

5
SF、政治劇というより「ポストアポカリプス」。邦題の劫火と原題のThe Forge of Godがそのままの意味で用いられている。大統領が安全保障や研究者の助言そっちのけで黙示録を語る、という情景はいまいち現実感が欠けるように思うのだけれど、米国には黙示録3174年みたいな作品もあるわけで、終末をキリスト教の世界観で語るというのはスタンダードなのだろう。ヨハネを諳んじて邁進する大統領が兎に角強烈な作品だった。衛星を転用したり食ってしまう兵器(プラネットイーター!)も味がある2022/04/13

ジンベエ親分

5
地球外生命からの侵略モノとして秀逸。つか、小説の中でとはいえ、ここまでやるかね?と思うほど非情で思い切った設定。上巻、つまり前半部分は登場人物が多く、それぞれが互いに無関係に動いているので、話が掴みづらく、読み進むのはやや苦痛に感じた。でもそれは上巻の終盤、物語が佳境に入ってくるあたりから一気に解消される。下巻のスペクタルを思う存分味わうためには、この若干退屈な上巻を耐えて読み進まねばならない・・・のだろうな、やっぱ。物語自体に伏線とか凝った構成はなく、破滅に向かって一直線に進むのが救い。2015/12/29

ニミッツクラス

3
88年の初版の上巻(480円)を読んだ。カバーは加藤氏で、ひょうたん形ロボ“シュムー”にメディアが群がる。本文中にそんなシーンがあったかなぁ。「天界の殺戮」が本書の続編で、偶然にも両方一度に入手でき、読み順が逆にならなくてラッキーだった。本書の内容は・・やはり哀しみより怒りか。SFネタを幾つか織り込み、これ以上の人物評があったなら冗長になる寸前でなんとか留めた印象。人類終焉(再生?)の序章としての人間ドラマより、いかに絶望的に惑星を葬るかに腐心した、ある意味、究極のデザスターの幕開けとなった。★★★☆☆☆2014/09/12

Hepatica nobilis

3
序盤の伏線が殆ど回収されないのは大目に見るとして、このような作品が上下巻で翻訳されたことは出版社の英断だった。たぶん駄作。

マサトク

2
突然消滅した木製の衛星エウロパ、それと時をほぼ同じくしてアメリカとオーストラリアに出現した巨大な石塊。地質調査でその近辺に居合わせた地質学者らがその石塊を調べに向かうと、英語を解する異星人らしき生物がそこに開いた洞窟からよろめき出すのに遭遇する……いやもうなんかむちゃくちゃ面白いな。アメリカ政府の役人、大統領、軍人、ジャーナリスト、科学者、さまざまな人間が登場して、その生物(そしてオーストラリアの物体から出現した機械)の語りに翻弄される様子が精緻に描かれていて良い。久しぶりに読んだが大変楽しい。2023/04/30

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