内容説明
「俺の懐に入れば、誰にも奪われずにすむ……」もののけたちの世界で薬屋を営む雪緒の元夫は、郷を治める白狐・白月。彼の望みを叶えるため恋の成就をあきらめ尽くす雪緒だったけれど、恋心を自覚した白月は雪緒を己の狐里に連れ込んで引きこもってしまう。そんな中、囲われた雪緒のもとをある客人が訪れて――。狐の胎の内におさめられてしまった元嫁と、恋狂った大妖の攻防の行方は？ お狐様との異類婚姻ラブ第７弾！ ※電子版はショートストーリー付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
47
待望の新刊第7弾！正に「ふしぎ、ふしぎ」な世界でした。舞台はお狐様の隠れ森。白月により古老やその他の怪からも隠される雪緒。でも蜻蛉を通して次から次へとあの主要キャラ達の偽物？本物？が登場してきて…最後に、え、そういうこと？と分かるけどどこか狐につままれたままのような。笑 白月が本性を抑えてまでも恋情(執着？)してるのに、やっぱり絶望的なまでに雪緒には届かない…！もう切ないとかじゃない。白月デレたのに(…のか？)甘い展開になりようもない！え〜いつ想いは通じ合うの！？それを楽しみにしていていいの？笑2023/04/25
mariann
19
やっぱり不思議不思議な物語。今回はいきなり狐の隠れ里から。白月に真綿に包まれて匿われて、けれどそこから歯引っ張り出そうとする大老達。自分達の思惑を成し遂げるために利用できるものはすべて利用する。今の政治と同じだね。所々で雪緒の神隠し以前の記憶が回復しつつある。案外現代の子だった（笑）2023/09/21
霖 - rin -
15
あぁああああズレてる、凄まじくズレまくってる…雪緒と白月の縁が、どんな未来を辿ろうとも縁が繋がらないであろうことがまざまざと思い知らされる。宵丸さんも壊れちゃったのとか思ってたらやっぱり宵丸さんは宵丸さんで好きだし、千速はいつでも可愛い。でももう白月様のこう分かってない感じとか分かってないのに無意識のうちに感情だけが先走っててもう混沌。それにしても雪緒が故郷のことを少しずつ思い出す時間が増えていて、まだまだ大きく大変なことは起こり続けそう。凪先生、自業自得だけど、白月様の苦悶と絶望に満ちた表情最高でした…2023/04/23
bulbul
7
白月＆子狐もふもふ天国から始まって気づけば凄惨な○○。。 文章でこんなに不可思議な世界を描けるんだなあといつも思う。雪緒と白月は拗れ過ぎて追い詰められて辛いなあ。いつもピンチに助けてくれる宵丸で良いじゃんって心で叫びながら読んでる。2023/04/21
楪永遠
3
白月は自業自得だけど、雪緒が今まで散々傷ついてきたから、もうこれ以上傷つけないで欲しい。白月よりも宵丸や三雲のがいいと思うんですが、白月がいいのか雪緒は。由良もいいやつなのに救いがないなぁ。このお話、キャラも好きだしストーリーも面白いから読むけど、救いがない絶望感はどうにかならないかな。読んでて、楽しいけどしんどいのよ。雪緒を贄扱いしてきた白月、これから雪緒をどう守ってくれるんでしょうか。2023/11/26
