内容説明
魔道具師であるリゼは、実家の魔道具店で母や姉から奴隷のようにこき使われていた。ボロ切れを纏いながら食事も抜きの生活を送るなか、無理やり参加させられた舞踏会でついに倒れてしまう!!
偶然その場に居た天才魔術師と名高い氷の公爵ディオールに保護されたリゼ。どうやら彼は、昔リゼが作った魔道具に救われたことがあるようで――「君は伝説級の魔道具師だ」と大絶賛され……!?
実家での地獄のような日々から一転。ディオールのもとで、おいしいご飯や元気いっぱいの精霊犬
に囲まれて、優しく幸せな毎日がスタート!
さらにディオールの後押しで、ずっと夢だった魔道具店経営も始めることに!!
温かな居場所をくれたディオール達に恩返しするためにも、皆が幸せになれる魔道具をたくさん作
っていこうと決意するリゼ。するとみるみる評判が広まり、王子様や騎士団長のお嬢様からの依頼
まで舞い込むように! しかしそんなリゼの活躍を、姉が黙って見ているはずもなく……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルーシー
6
幼い頃から家族(両親、姉)から毎日魔道具作りを強いられ、失敗すれば暴力を振るわれたり食事を抜かれたりされていたヒロイン。野心家の姉の婚約パーティーでとうとう倒れてしまう。そんな彼女を公爵が助け自邸で保護し療養するよう取り計らうがそのうち彼女の魔道具作りの才能に気づき…。 公爵邸ではマイペースで食いしん坊なヒロインと氷の公爵(いつも不機嫌そう)に頼り甲斐のある従者、脳筋の魔狼(精霊)と個性的な登場人物たちで面白かった。 暴力的な姉も退場し、後は一癖ありそうな第1王子がどんな行動を起こすのかが気になります。 2023/11/17
尚侍
5
とっても面白かった。主人公が虐げられる描写があまりにもリアルだったので、正直中盤までは読んでいてきつかったのですが、後半に入ってからは主人公の気持ちが強くなったこともあって俄然面白くなりましたね。読んでいてきつかったと言いながらも姉の存在感が際立っていて、きちんと悪役を演じきったことで物語に一本筋が通ったのは実によかったです。ただ、この手の話は個人的にお店を開業するところがハイライトだと思っているので、物語の面白さとは別に個人的には初巻だけでいいかなという内容でした。2023/04/24
蒼
1
kindle2023/05/27