内容説明
家族3人がそれぞれに抱える秘密
娘の一恵が留学するミュンヘンに訪れた直樹と妻の由希恵。直樹は若き日のドイツでの恋に心を囚われ、妻は寂しい心の隙間を別の男で埋めようとし、娘は守るべき愛を見つけていた。
7日間の旅が秘密を抱える家族のあり様を変えていく。
数多の愛の詞を手掛けた著者が描く、大人の愛のかたち。
巻末に書き下ろしの「出会い」も収録。
※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこ
6
ドイツが舞台のお話。 娘を帰国させることを口実にドイツにきた両親。関係は冷めている。父は学生時代留学経験があり、そこで恋に落ちるがその恋は成就せず今の妻と結婚。妻は寂しさを紛らわすために、カルチャースクール講師と不倫をし、ラストシーンで夫に別れを切り出すが、結論は持ち越し。娘と妻はドイツに残り、夫は帰国する。夫はかつての恋を思い出にできたが、夫婦の行方はわからないまま終わる。でも、ある意味家族それぞれがやっと自立したのかも知れない。2025/02/20
ひびキング
3
まぁ、タカミーじゃなかったら読まない部類の本。一人称が代わったのが分からないくらい家族のキャラが似てるけど、テレビのトークの印象からすると意外としっかり書けてると思います。悪くない。2023/12/29
ようこ
3
Takamiy氏の小説第2弾 秘める恋、守る愛、どちらも直樹の心の中にあるんだね。 今でこそ愛情表現はオープンがいい?とかって話題になるけど、昭和のお父さんたちは秘めた方が多かったんだろうな。 愛の物語なんだけど、激しく燃え上がるではなく、粛々と進んでいくストーリーもいいですね。2023/04/28
huchang
2
そんでこの家族、どないなんねんさ…という意味では読ませる本。しかし、タカミー盛り込みすぎちゃうか?と思うが、それぞれの一人称で書いてるところは、無理してない感じで好感持ちました。なんちゅーか、ファンのひいき目だと思いますが。2024/02/11
いぬあたま
0
美しいメロディーを生み出す高見澤氏が、文学で美しいメロディーを奏でているような一冊です。映画を見るように読みやすく、読み終えると心の中に美しい泉の湧く庭ができたような気持ちです。2022/10/10
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