内容説明
「どうしてわたしだけダメなの? ママ!」
魔王を倒した勇者ロイドと家族となったイヴ、アリス、ソフィア。ある日ソフィアが街の学校に行きたいと言い出す。ソフィアの希望を尊重することも大事とし、ロイドは許可をだした。そんな中、山で魔物に襲われる少女を偶然、保護することになる。
「ママと一緒だわ。この子、ドラゴンなの?」
竜の少女は両親が【千竜殺し】と呼ばれる傭兵に襲われたという。竜の少女の安全のため、イヴの知る竜の隠された巣に行くことになるロイドたちだったが、傭兵もまた執拗にその後を追っていた――。
魔王を倒した勇者の後日譚、第2弾!
感想・レビュー
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真白優樹
10
ソフィアがロイド達の許可を得て学校に通い始める中、ピクニックに行った山で、竜殺しの傭兵に追われる少女、レティアを助ける今巻。―――あの日は持たなかった大切なもの。今あるからこそもう間違えないように。 ソフィアが世界を広げていく中、竜という種族に恨みを抱く傭兵との戦いを繰り広げる巻であり、怨みを受けるのも当然とばかりに受け止め、それでも家族でありたいと力を振るう先でまた一つ、絆が深まる巻である。また一つ絆を深め、その絆が誰かを救い。その絆のままに今度は何処まで進んでいくのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/04/10