内容説明
ニジェール川の水源と河口を探るべくアフリカへ旅立ったマンゴ・パーク。酷暑と猛獣の恐怖に耐え西アフリカ奥地を踏査。探検の終焉間近に、現地民の襲撃により落命した悲劇の探検家の手記。
感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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1795年医師だったマンゴ・パーク第一回探検はムーア人に囚われるが皆が憧れるティンブクトゥへも行かれなかった。1805年再びイギリス政府の援助のもとに再度探検するが原住民の襲撃にあい亡くなる。パークの場合は、発見による祖国の発展まで見据えていたようだが、探検家とは自らの名誉を第一に考える。よしんばマンゴがそう考えていたとしても、彼の後に続く人達はそう単純ではない。領土を見つければ何か奪えるものはないかと考え、貝が通貨になるのなら、代わりに金や琥珀、彼らが重きを置かず西欧人が重要と考えるものを買い漁る。2023/02/28