内容説明
京都府警に勤める岩槻亜寿沙の所属は「特異捜査係」。
他部署が匙を投げる、ふしぎな事件を担当する部署だ。
直属の上司・阿久津は、かつて捜査中に鬼に噛まれたことで鬼の素質を帯び、昼間はいつも眠そうで、夜は活動的だ。
しかも近頃「鬼化」が進み、暴力的な衝動を抑えがたくなりつつあった。いざというときのために致死量の毒薬を持ち歩いているのは、亜寿沙には内緒だ。
そして、五山送り火の時期。京都の町屋で火事が発生する。
阿久津が女性を救出するが、原因は放火と判明し、連続放火事件へと発展して……。
天ケ瀬ダムで女子大生の自殺を止めたり、種苗会社の産業スパイ事件を捜査したりと、特異捜査係は大忙し!
果たして亜寿沙は阿久津の暴走を止めることができるのか……。
正義感の強い新人女性刑事と、「鬼になりかけ」上司との、京都が舞台のオカルトミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
41
正義感が強いと申しますか・・亜寿沙さん、阿久津さんが相当気になってちょっとホの字かな(#^.^#)。それが青春です💛。登場の鍾馗様の言葉、古文からかしら。英語と同じく・・アホさを暴露。KUで読ませてもらえるのは嬉しいけど続きも気になる。購入するように・・誘惑されているのかな。京都ならばこそのオカルトミステリー、続きが出たら誘惑されてみよう(#^.^#)。2023/11/14
よっち
37
近頃「鬼化」が進み、暴力的な衝動を抑えがたくなりつつあった直属の上司・阿久津。そんな状況で五山送り火の時期に京都の民家で火事が発生する第二弾。連続放火へと発展する事件、天ケ瀬ダムで止めた女子大生の自殺、種苗会社の産業スパイ事件の捜査をする一方で、何とか鬼化を止めようといろいろ調べる阿久津を、何とか助けたい部下の亜寿沙という構図でしたけど、誰かを助けようと無理をしてしまう阿久津と怪異に強い気持ちで立ち向かってしまう亜寿沙っていいコンビなんですよね。ちゃんと今の思いを確認して信頼関係も増した二人の今後に期待。2023/05/08
よっしー
31
シリーズ2作目!! 阿久津と亜津沙の関係が出来てきているのもあり、前作よりも読みやすいなと感じました。鬼の謎には全然触れられぬまま、阿久津の鬼化が進んでいくのが不安ですね。今は亜津沙の実力行使で止まっていますが、それもいつまで持つのやら…。そんな中で出てきた鍾馗様が今後どう絡んでくるのか。続編も楽しみです。2024/07/05
しぇん
20
KindleUnlimitedで。二人の仲は深まりましたが、鬼に関する問題は進展なし。まだ、続くということですかね?2023/11/02
なみ
18
京都を舞台に、新人刑事の亜寿沙と鬼に憑かれた阿久津がオカルトや怪異絡みの事件を解決していくシリーズ2作目。 切ないけど最後は温かい『天ヶ瀬ダムの怪異』が好き。 高い身体能力を生かして誰かを助けようとする阿久津はもちろん、怪異に遭遇したときに強気で立ち向かう亜寿沙も格好良かったです。 距離が縮み、信頼関係も強くなってきた2人の活躍がもっと見たい!2023/04/21