内容説明
空から謎の灰が降り注ぐなか、七夕の夜に江戸の街を地震が襲った。翌朝、芹は今まで見たこともないどす黒い空を見上げ、不安な気持ちに駆られながらも「少女カゲキ団」の稽古所へと向かう。一方で才の父親が踊りの師匠・花円に「娘の縁談が決まりそうなので、あんたがけしかけている妙な遊びをやめさせろ」と詰め寄ってきた。このままでは飛鳥山での芝居が出来なくなってしまう。花円が取った行動とは!? 夢を追いかけ、芝居をとおして羽ばたこうと懸命に生きる少女たちを描く、話題沸騰の時代小説シリーズ第四弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
157
今作は、バレにバレる。何をするにしてもバレる。かなり前から、いろいろな人から、正体がバレる。ちょっとしたタイミングで、秘密もバレる。とにかく、いろいろバレて、芝居どころでない。これは、空から謎の灰が降り注いだせいなのか。少女カゲキ団の芝居はいつになったらできるのやら。そうこうしてるうちに、芹…、これは辛いかも。芝居どころではないだろうね。みんな、いろいろ大変だけど、無事に芝居ができることを祈ってるよ。少女カゲキ団のみんな、困難を越えて、頑張ってくれい!2023/02/05
み
29
う~ん、どこに向かうの???いろいろ生きにくい時代だったのは分かるものの…。次作で完結しなくても、次作までかなぁ。この作家さんなのに、ちと残念なシリーズかも。2021/08/15
のびすけ
26
シリーズ第4弾。カゲキ団のメンバーそれぞれが抱える悩みや事情。9月の飛鳥山での芝居を無事に迎えることができるのか!?2021/07/12
たんぽぽ
20
年頃の娘たちの人生が大きく動こうとしている。 女が思うままにいきることが叶わない時代、少女たちの行く末がのびやかなものでありますように。2021/08/11
ドナルド@灯れ松明の火
14
少女カゲキは終わりを迎えるという状況になって来て最終巻と思いきや突然の芹の父の訃報。もう一巻引っ張るつもりだったのか。 お薦め2021/09/29