内容説明
甲賀の忍び、弥九郎たちは果てしなく渦巻く陰謀から、家基を守り抜けるのか?
家基の警護として取り立てられた甲賀の忍び、弥九郎たち。喜びに沸くのも束の間、江戸城の西之丸御殿に裏切者が出没しているという噂が流れる。”若君殺しの毒”とされる斑猫の毒が活発に売買されているというのだ。
真相に迫るべく、田沼意次と対面して思わぬ話を聞いた弥九郎は何者かに襲われ、さらに謹慎を食らうが……。
大人気シリーズ「しゃばけ」の著者による軽快な忍者もの
目次
第六章 家を継ぐ者
第七章 死の一報
第八章 くノ一の花嫁
第九章 毒の噂
第十章 鷹狩り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
64
主はこの人だと思った人を失うのは辛いな。多少の希望が見えるラストではあるけれど。2023/12/03
Nyah
51
甲賀忍びの末裔の滝川弥九郎。技は伝授し鍛えているが、甲賀は江戸城警護で番所に座るだけ、日銭を得る為在所では傘張り内職、畑仕事。伊賀は大奥と繋がりまだ良い。ひょんな事から信頼を得、西ノ丸(世子)の警護をする事に。西ノ丸が無事将軍になれ、世継ぎを残せば甲賀は取立てられる。弥九郎、十郎、蔵人の上忍三人、蔵人の姉くノ一吉乃の嫁入りの話等から忍者の暗躍。/忍者は体術に優れているだけでなく、医術にも通じている、畠中恵らしく、弥九郎に謎解きを通して事象の説明をさせ楽しい。果たして彼らは西ノ丸を守り甲賀を盛り立てられるか2023/08/06
ゆずぽん
27
いろんな事が起こる中、わかってはいましたが家基が亡くなってしまいました。いい将軍になりそうだったのに・・・毒殺じゃないのがせめてもの救い(本当のところは謎ですが)でした。が、大きな盛り上がりもなかった割には長かったかな。1冊にまとまっていれば、もっと面白く読めたかも・・それにしても、仕事の無くなった忍び達はどうなっていったのかしら?そちらが気になるなぁ2023/06/15
tomtom
26
西の丸様を今後守り続けることができなかったことが悲しい。忍びたちが生き残る術が残ったことはよかったけど。忍びの凄さがあまり感じられず少し残念だった。2023/12/14
信兵衛
25
本作、家基警護という時代サスペンスなどではなく、(本業が暇で物足りないが故の)現代に通じる副業探しストーリィでしたね。 「忍びの副業」という本作題名が腑に落ちたという次第。2023/04/26
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