内容説明
現代日本から男女の貞操観念が真逆の異世界へ転生し、その世界では珍しい男騎士となった辺境領主ファウスト。彼は第二王女ヴァリエールの初陣を成功させ、反逆者カロリーヌの遺児マルティナを自らの誉れのために助命嘆願し引き取った。
ポリドロ領に帰還し穏やかな日々を送るファウストだったが、またも王都に呼び出され、今度は隣国ヴィレンドルフへ和平交渉の使者として赴くことに。リーゼンロッテ女王から、和平交渉の成否は「冷血女王」――ヴィレンドルフのカタリナ女王の心を斬れるかどうかにかかってると助言を受けるが……？
貞操が逆転した世界で“誉れ”を貫く男騎士の英雄戦記、待望の第二幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
18
自国はあれだけ貢献したのに嫁を手配してくれなかったから、隣国の女王と婚約？？それに焦った自国では第二王女が嫁候補になる、、その後のIF世界では、、ケダモノじゃ！！ww2023/07/17
まっさん
17
★★★★☆ 相変わらず面白い。 物語はヴィレンドルフの英雄･レッケンベルを討ち取った英雄として彼の国への和平交渉へと赴くファウストが、冷血女王として名を馳せるヴィレンドルフのカタリナ女王の心を斬る為に苦心するお話でした。 web版ではこのエピソードまで読んでいるので展開を知っていましたが、それでも十分満足出来る面白さでしたね。貞操逆転世界で異端者として扱われながらも英雄として認められていくファウストが、敵国であるヴィレンドルフでは傾国の美男子として扱われる、貞操逆転世界の中でも更に美的感覚が180度異→2023/06/09
真白優樹
10
隣国であるヴィレンドルフへ和平交渉に向かう中、女王から冷酷な女王の心を斬れと言われる今巻。―――溶けぬ心を切り裂くのは、確かに今伝わる愛という剣。 ファウストのような人物こそが美徳と持て囃される国でわちゃわちゃしながらも、冷血女王と呼ばれるカタリナに向き合う巻であり、同じ痛みと誉、愛を知るからこそのファウストの言葉が重く沁みる、より面白さが深まる巻である。彼の種を条件に和平を引き出すも、遠き地に芽生えるのは不穏の種。まだまだ世界には不穏ばかりな中、ファウストの次の戦いとは。 次巻も勿論楽しみである。2023/03/26
フラチキさんです
8
★★★★★ 作者さん2冊目。お、イラストの質が目に見えて上がりましたね。今回は元敵国と和平条約を結びにいくというお話。まあ主人公が強さと美貌で無双する巻なんだけども。カタリナ、いいキャラです。戦記部分はさらに深くなり、史実に基づいていたり国が増えたりとかなり伏線が仕込まれていそう。史実はちょっと苦手なのでこれからあまりに複雑になるのだけはやめてほしいと願う。もちろん今巻も面白かったです。しかしもっとふざけてもらってもいいのにと思ったり。2023/08/23
史
4
愛ゆえに愛をわからず、しかし愛で結ばれる。2023/06/07
