内容説明
「雨がくると、覚悟をしなけりゃいけない。家族がひとり、へることを」。
大人たちの不吉な噂話を聞いたハランの家に、ひとりの男が訪ねてきた。雨をつれて――。
しばらく泊めることになった旅人をハランは警戒し、
噂を知らないはずの兄や姉の態度もどこかおかしい。
祖父と両親は一見いつも通りにふるまっているけれど……。
男の目的が明らかになったとき、家族は何を選び取るのか。
『通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミナ
5
2ヶ月連続刊行とかいうから話何か絡むのかと思ったら全くだった。雨が来ると家族が減るなんておどろおどろしくてミステリーな感じの始まり。ミステリー苦手な私としては世界が見えてくるまで面白さがよくわからなかったけど、最後は面白かった。2023/04/08
灰音
4
6人家族のもとに、謎の男 スオウがやってくる。 世界は4つに分かれていて、そのうちの一つがココで、スオウは何者なのか 家族と関わりながら、徐々に明らかになる情報がすごい2024/03/20
かえなつ
3
4つに分断された世界。はじめ、どんなストーリーなのか探り探りでしたが、理解の章からは話が見えてきて俄然興味深く読むことが出来た。ここで描かれた世界はいつかの未来に人類がたどり着く現実になっているかもと思ってみたり…。2025/06/15
YH
2
記憶の果ての旅よりも、こっちの方が断然、自分好みだった。スオウや世界の謎を知りたくてワクワクできた。ナズナの初めて恋をした時の気持ちも初々しく、ちょっと懐かしい。自分だったらどこに住みたいかと言われたらやっぱり真世界だなぁ。2025/09/06




