検事の矜持

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検事の矜持

  • 著者名:中尾巧【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 中央公論新社(2023/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120056338

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内容説明

司法の世界で、検事は何を考え、いかに行動し、真実を探るのか――。その思考と行動論理を綴るエッセイ。『検事はその時』を増補・改題。

<目次>

第一章 捜査の原点
自白を疑え/被疑者の弁解/取調べ/マルサ/動機
〈コラム〉金沢雑感
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第二章 検事の実像
募金詐欺/割引国債/架空転入/口利き/コンプライアンス/公有水面
〈コラム〉画家の生と死

第三章 事件と時運
時運/質問主意書/ワープロと予算/現場百回/投書
〈コラム〉役者根性

第四章 法と裁判
無罪判決/被告人の嘘/死刑か無期懲役か
〈コラム〉聴竹居

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GOTI

5
★札幌、名古屋、大阪の各検事長を歴任した著者が自身の係わった事件を扱ったエッセイとのことで期待が大きかった。残念ながら地方で起こった小さな贈収賄事件が中心でした。そもそも「検事はその時」を加筆、修正を施し増補、改題したものとのことでしたが、「死刑か無期懲役か」の冒頭186P「富山で交番勤務中の警官を刺殺し、奪った拳銃で警備員を刺殺」?これはないですよね。校正担当の方もしっかりしてほしいと思いました。2024/04/15

お抹茶

2
元検事が,担当した事件を振り返って,検事としての心掛けを述べていく。知能犯のケースが多い。文章に無駄がなく,泰然とした感じを受ける。一見,立件が難しそうなケースでも,「易きに付く」ことなく,事案の実態に即して適切な事件処理を行うのが検事。虚偽の求人で集めたアルバイトに街頭募金で集めさせた金を個人的な用途に使った事件では,保護法益である被害者一人ごとに犯罪が成立する詐欺罪を,一連の募金活動を一体のもとして被害も被害者全体で考えることにより,一つの詐欺罪として評価した。著書が描いたと思しき風景画も味がある。2023/05/25

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