東大よりも世界に近い学校

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東大よりも世界に近い学校

  • 著者名:日野田直彦【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • TAC出版(2023/02発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784813285977

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内容説明

「はっきり言って、いまの学校はオワコンです」
年間1万人が学校説明会に来る校長先生が教えるミライの授業


「日本で一番学校説明会に人が集まる」とも言われる千代田国際中学校校長・日野田直彦。
定員割れで予備校が出す偏差値が「判定不能」、9年で5人も校長が交代する倒産寸前の状態からV字回復し、学校説明会には毎年のべ1万人以上もの親子が参加している。
「塾なし、海外経験なし、経済力なし」の生徒を海外大学に多数進学させ、海外の有名大学が「日野田の教え子が欲しい」とわざわざ駆けつけるほど。
そんな学校の生徒は「言わなくても勝手に勉強する」「授業にダメ出しする」さらには「学校説明会をジャック」……!?
偏差値50のごく普通の学校から、そして偏差値「判定不能」にまで陥った経営不振の高校から多くの海外進学者を出した、年間1万人が学校説明会に来る、いま注目すべき校長先生が日々子どもたちに伝えている、そして「2050年」を生き抜くためのミライの授業。

【本文より(抜粋)】
いまの学校は限界にきているということです。はっきりいって「オワコン」です。
それは、日本一の難関大学である東京大学や、その東大に多くの生徒が進学する御三家とよばれる中高一貫の名門校、さらには受験戦争を乗り越えるために日々奮闘している予備校や進学塾も例外ではありません。(中略)

ぼくが教育に携わっているのは、日本を変えるためには一番効果的だからです。(中略)

成績が上がらない、あまり学校や先生が好きじゃない、どうしてこんな勉強しなきゃいけないんだろう、なぜ、大学に行かなきゃいけないんだろう、どうせ自分なんて……と思い悩んでいる人にこそ、この本を読んでほしいと思います。
その悩みや違和感はまちがいではありません。ぼくもタイから帰ってきてそう思いました。
でも、少しだけ視点を変えてみてください。すると、世界はちがって見えてきます。(中略)

中学生や高校生のお子さんをもつお父さんやお母さんがたにも読んでほしいと思います。(中略)

ぼくは教育で社会を変えたいと思っています。そのためには仲間が必要です。一緒にワクワクする社会をつくりましょう。

【目次(抜粋)】
第1章 学校はオワコンだ
世界はものすごいスピードで変化している/学校はなんのためにあるのか/「いえない」「いわない」「いわせない」/高度成長を支えた学校/日本は課題先進国/日本よりバンコクの方がイケてる!?/犯人探しはもうやめよう/日本と世界のいいとこ取りが最適解

第2章 ぼくがつくっている「ミライの学校」
足りないのは英会話力じゃなくて思考力/世界のクレイジーに会いにボストンへ/たった2万9800円でハーバード短期留学?/校則を変えたかったら企画書を持ってきなさい/学校説明会を生徒がジャック/コロナ禍で企画書が飛び交う学校

第3章 帰国生、校長になる
関西人、タイで暮らす/監督の話で気づかされたオーナーシップの意味/恩師に「苦手なことや嫌いなことを選べば幅が広がる」といわれ教育の道に/進学塾で気づいた日本の教育の本質

第4章 ミライの勇者へ
コロンブスは夢見るプータロー/英検2級に落ちるほど英語が苦手でも海外へ/大切なのはオーナーシップ/失敗できるヤツが一番偉い/「あんただれやねん?」に答えられるか?/「振り返りは「反省」ではない/留年寸前から世界150位の大学へ/教養とは自由になるための技術/アウェー体験があれば強くなれる/日本の強さは「まあまあ力」/人生は逆張り

第5章 Go Abroad ! ―海外進学の道
海外進学のポイント/さまざまな英語試験/アメリカの大学は3種類/インターナショナルスクール生が使う裏技/いまがチャンス
……ほか

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

20
今の日本の学校教育は残念ながらオワコン。「言わない言えない言わせない」。工業化に対応するために、均質で従順な労働者を育成することが目的だったから。確かに高度経済成長期には効果的だったかもしれないが、現代の国際社会で活躍するためには役に立たない。思考力・表現力・哲学・情熱を持った若者が世界に飛び出していかないと、日本に未来はない。勉強は手段であって目的ではない。受験や偏差値に縛られた思考から抜け出して、パーパス=使命に取り組んでいくことが大切。若者だけでなく大人も。人生は逆張り。みんなと違うことをやる。2023/04/01

Tenouji

18
最近、不自由さを感じる中、久々に新宿の紀伊国屋書店に行き、フト目についたこの本を買ってしまった。中身は全く知らなかったけど、とても良い内容だった。私は、帰国子女ではないけれど、このような考え方の人達に強く共感する。それは、小さい頃から、なぜ?なぜ?を連発し、試験勉強ではない学問にずっと憧れてきたからでないかと、あらためて気づかされた。2023/04/25

江口 浩平@教育委員会

12
【教育】先日、本市の教育委員会指導主事向けに研修をしてくださったこともあり、手に取った一冊。「東大よりも世界に近い学校」という書名の通り、従来の東大至上主義ともいえる日本の学歴観を問い直し、世界の大学を視野に入れた学校選択を可能とするような教育とは一体どのような教育なのかを語っている。世界の大学を手放しに礼賛するつもりはないが、学生に「あなたは何者か?」を突き付け、社会に出る前にとことん自己と向き合う機会を与えられることは今のこどもたちにとって必要なのではないかと思っている。2025/02/19

mamegohan

9
2050年を意識しつつ、purposeとownershipをキーワードにして日々の実践をする。 社会が変わったからこそ、変えてはならないところと変わるべきところとをきちんと見極めることが今の学校には必要。2023/08/09

nagata

7
自らの生い立ちから強烈に感じた不整合感を流すことなく、どうにか変えていきたい、と思い続けそれを1つ1つ実行している姿は、勇ましく見えるけど、実は堅実な努力を下敷きに、状況の変化をつねに伺いつつ、自らの殻を破ることを恐れない。松下幸之助の「失敗は失敗と認識してやめた瞬間に失敗になるけど、やめなかったら成功のための道程でしかない」は至言。実に大学までの教育では社会で通用しないというのは50年前からわかっていたこと。そして、右肩上がりが止まった今、すでに役に立たなくなった学校に変わる学びの場をどうつくるか。2025/07/10

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