内容説明
茅ヶ崎にくらしていた杏珠は、千葉県市川の古いお屋敷にひっこしてくる。その家には三つの家訓が伝えられていた。
ひとつ。菊を植えるべからず。
ふたつ。日光に行くべからず。
みっつ。家宝を売るべからず。
家宝がなにかは、だれもしらないのだという。
お屋敷の前の持ち主、千鶴子さんと親しかったというなぞの美少年(?)陸は、それが『南総里見八犬伝』で有名な千葉の大名、里見家の家宝ではないかという。
杏珠は、陸とともに、お宝をさがしてみることに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かな
29
里見八犬伝で有名な里見家。実在の歴史に基づく部分とフィクションの部分がうまく融合してて、興味深く読めた。児童書にしては少し難しいような感じもしましたが。ただ時代は前後するけど、どうせなら里見八犬伝も絡めてくれればよかったかなぁとも思った。シリーズ化しているらしいので、続編も読んでみたいです。2023/06/24
バニラ風味
18
突然、家という遺産をもらうことになり、千葉に引っ越してきた母娘。家をもらうにあたっての家訓があり、その中に家宝を大切にという文がありました。家宝とは何か?おしゃればかりが気になるアンと、男の子みたいな陸は、反発しながらもいいコンビに。里見八犬伝にまつわるお話、面白かったです。昔の人の想いがわかった瞬間って感動。2018/07/03
深青
16
お家に伝わる家宝を探るうちに、家や地域の歴史を紐解いていく事になって…歴史ミステリーだけど、ちょっとしたファンタジーでもありました。正反対の性格の二人が反発しあいながらも、真実に近づいていく様子が好きです。離れれば良いじゃん!なんて簡単に思っちゃいますが、良いコンビなんだと思います(笑)将来、親友と呼べる存在になるんじゃないか?2015/02/24
Norico
13
読む本がなくて行った図書館で発見。歴史探偵、って言葉にやられます。男の子みたいで物知りな陸と、茅ヶ崎から引っ越してきたおしゃれにしか興味ないアンが、里見家のお宝を探す。結構面白かったので、続きも読んでみよう2019/10/13
海戸 波斗
5
おもしろい!サクサク読めちゃう。嘘ですよ作り話ですよ。がよく分かって最高。もっと読みたいなぁ。小森香折さん読み物ありがとう。2018/04/08