内容説明
異能を人に与えることが出来る唯一の教育機関・選英学園。ある理由から目立たず学園生活を送りたい雨森悠人が有する異能は【目を悪くする能力】――その弱すぎる異能は正義の味方を目指すクラスメイトの美少女・朝比奈霞の庇護欲を刺激。結果、「貴方を守るわ！」と朝比奈につきまとわれてしまい!?
そんな２人の関係が気に入らないと雨森は不良生徒の標的になってしまう。だが実は雨森は凡人を装うために実力を隠しており、入学前から最強の異能を持つ特別な存在で!? 人知れず障害を排除せんと、雨森は朝比奈を巻き込んだ謀略を巡らせる――。無能を演じる怪物が学園を影から支配する暗躍譚、開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
21
★★★★☆ いや〜、これは面白かったですね。 物語は限られた人に異能が発現する世界。世界で唯一異能を人に与える事が出来る教育機関･選英学園において、所有する異能や学園へ通う目的、真の実力すらも隠した最強の少年･悠人が、清廉潔白を体現したかのような優等生美少女･霞を影から補佐する事で学園を支配しようと目論むお話でした。厳しい校則に支配され、それらを上回る権力を有する教師の一言で簡単に退学させられ得る舞台設定。そこに加えて学園物の強みである多種多様なキャラクターの登場、特にこの手の学園物で見掛けがちなサブ→2023/04/05
真白優樹
10
入学時に異能が与えられる学園で、元から異能を持っていた少年が学園を壊すべく少女を通じ動き出す物語。―――光の影の闇として、全てはこの掌中に。 何も見せることはなく、何かをするごとに謎を深めていく少年が仲間と共に暗躍する物語であり、全てを掌中で転がし誘導するからこそ、どこか毛色の違う面白さが待っている物語である。個性が溢れる中で暗さという芯を通した作品が読みたい読者様は是非。さて始まったばかりの暗躍はどう進むのか。少女を光の象徴とする計画は、果たしてうまくいくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2023/02/28
かなた@ラノベ感想&紹介便
7
主人公、雨森悠人は作中キャラ達だけではなく読者すらその正体も思考も分からない嘘つき。の目的を果たすためならなんだってやるし、それをできるだけの規格外な能力(詳細不明)を持っている。そんな正真正銘天才を超える化物です。 そんな彼が目先の利益ではなく先を見て、目を付けた生徒を『生かす方法』『殺す方法』『伸ばす方法』『見定める方法』を考え、冷静に冷徹に実行に移していく姿に圧倒され、またその方法には凄く見応えや緊迫感があって心踊りました！ これは本当に面白い暗躍系ラノベです！2023/02/26
水無月冬弥
7
#ラノベ #キミラノ なんとなく気になって購入したら大当たりでした。主人公がどこまで本当でどこまでが嘘か、楽しみです。ネット発なのでネットで１巻以降も見たのですが、１巻でメインヒロインっぽい朝比奈さんがまさか……2023/02/27
尚侍
6
とっても面白かった。この手の学園バトルロワイアル物は時々出てきますが、主人公の底の知れなさという意味では本作はなかなかいい線を行っていて、世界観に余裕があるのがいいですね。また、仲間を集めることで最終的な目的を果たすという展開は、必ずしも主人公だけで話を進める必要がないので、今後の話の広がりにも期待ができそうです。今の時点で物語の落としどころは見えているものの、なぜ主人公がそういう考えに至ったのかなど語られていない部分が多いので、今後の展開が楽しみです。2023/03/04
