内容説明
『芋くさ令嬢』と呼ばれ、王女の命令でナゼルバートと結婚することとなったアニエス。
妊娠が発覚したアニエスが穏やかに過ごす一方で、ナゼルバートは忙しく領地を駆け回っていた。
しかし、役人不足は日々加速するばかり。根本的な解決を目指す二人は、育成のための学校建設を決意し、隣国ポルピスタンへ視察に行くことに!
訪れたのは、ポールの通うマスルーノ国立学校。
視察では成長した弟の姿も見ることができ大満足のアニエスだったが、なんと宿への移動中にはぐれて迷子になってしまう……!
そこを助けてくれたのはポルピスタンの王子バレンだった! 無事宿に着き、お礼をしたいと伝えたところ食料事情改善の手助けを依頼され……?
話を聞くと、この国でもスートレナのような不毛の土地が増えているらしい。問題解決が領地の役にも立つと考えたアニエスたちは、依頼を受けることに! しかし、調査を進める中でアニエスの『強化魔法』に目を付けられてしまい――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
13
妊娠が発覚してナゼルの溺愛攻勢はとどまるところを知らないものの穏やかに過ごすアニエス。一方で元王妃派の騒動の余波で増えすぎた領地運営に悩まされる二人は役人育成の学校設立のため、弟ポールが留学している隣国ポルピスタンへ視察に向かう本巻。三年間の留学で筋肉がついただけでなく、心も成長したポールが活躍する様はとても嬉しい。友人リュークを思いやるところも心地よく、今後も期待。アニエスは聖女にまつわる騒動に巻き込まれるも、どうにか切り抜けたが、周辺国も介入して、これからもついて回りそうで波乱の予感。次巻が楽しみ。2023/02/25
火狐@二児の子育て奮闘中
4
妊婦さんだけど相変わらず色々頑張ってました。弟が留学しているポルピスタンでのお話でした2023/06/30
bulbul
2
留学していた弟ポールの卒業試験に隣国へ行くアニエスとナゼル。ポールが逞しくなっててよかった。アニエスの魔法の可能性がどんどん広がってナゼルの心配も尽きなさそう。ナゼルの溺愛と過保護が加速していて驚いた。2023/02/25