朝日文庫<br> ひこばえ(下)

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朝日文庫
ひこばえ(下)

  • 著者名:重松清【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022650894

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内容説明

父は、どんな父親になりたかったのだろうか? 父の知人たちから拾い集めた記憶と、自身の内から甦る記憶──。父の足跡を巡る旅は、自分自身のこれまでの、そして、これからの人生と向きあう旅でもあった。やがて、洋一郎は、ある決断を下す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

55
文庫カバーに記されている著者略歴を見て、そうか岡山県出身なんだと妙に納得する。岡山県出身で55歳の著者と同世代の「私」が創り出していく一つの物語。その中で描き出されるさらに幾つかの物語。幾重にも重なった物語の中で殆ど幻にも近い父親の姿を追い求めていく私の行動が、父親の人生に関わった人々の心を開いていく。素敵な物語を読ませてもらったというのが読み終わっての感想。後半私の関わる施設に入所している後藤老人と出世した息子の話が出てくる。やや作り話めいているけれども、そこが一番じんわりとくる。物語の面白さだと思う。2023/04/13

ピース

33
父親の死をきっかけに出会った人達が素晴らしすぎる。こんな人達とだったら今後もずっと関係を切らさずに繋がっていたい。ハーヴェスト多摩のトラブルメーカーだった後藤さんも最後には息子と和解できてよかった。2023/04/28

ごいんきょ

26
息子になれていない自分。 父の死を通して息子になれる。 重松さんらしいなあ。 自分にもその思いよくわかります。2023/09/08

ウッチー

13
 「ひこばえ」。なるほどねぇ。後半にやたらとひこばえ感が感じられた気がする。主人公は55才にして、父親の友達の神田さんから、ずっと変わらず「息子」と呼ばれ続けていた。もしかしたらこの呼ばれ方が続いたことも、本当の息子が取り戻せた一因となったのかも! 自分と息子の事を考えさせられました。2023/12/19

jima

12
老いることについて深く考えさせられた。2024/03/12

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