講談社文庫<br> 福猫屋 お佐和のねこかし

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講談社文庫
福猫屋 お佐和のねこかし

  • 著者名:三國青葉【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 講談社(2023/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065308585

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内容説明

ネズミ捕りの猫を手配したり、猫をあしらった小物を作ったり、さらには子猫と遊びたい客が存分に楽しめる猫茶屋を開いたりして、福猫屋の経営もやっと軌道に乗りかけてきた。そんな矢先、突然猫が消える「猫さらい」の噂が伝わってくる。すでに地元の両国界隈で発生しているらしい。三味線に使う目的のためにトラ猫と白猫が売り飛ばされているという噂まで上っていた。果たして福猫屋では白猫のユキが行方不明になった。犯人は客の中にいるのだろうか。そしてこの「猫さらい」をきっかけに、お佐和が思いついた新たな商売とは……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

61
可愛さは正義!と言い切る佐和の言葉に全力で同意する。猫の可愛さに老若男女メロメロだ。猫嫌いのサムライも、身分ある大殿様も、子を亡くして気鬱に陥っていた女性も…猫の可愛さは正義でもあるけれど、罪でもある。罪深き可愛さ。その可愛さによって佐和が営む「福猫屋」は繁盛していたが、界隈では「猫さらい」によって猫がさらわれる事件が発生していた。誰が何のために子猫をさらうのか。不穏な空気が漂うなか福猫屋にも魔の手が!?賑やかなお客さんたちと、賑やかな毎日を、賑やかな猫たちと過ごす福猫屋の人たち。猫好きには堪らない一冊。2023/11/12

真理そら

60
江戸版猫カフェはをレンタルも始めたり大物顧客も登場したり順調で、相変わらず猫は可愛く、猫描写だけでも十分楽しいと猫好き読者は思うwでも職人の世界のドロドロなどもサラッと描かれたりしている。登場人物表があると前作の復習読み(楽しいけど)が省けて嬉しいんだけどな…2023/08/09

楽駿

27
川崎図書館本。我が家には、子猫の甘ったれや、無防備の仕草を見ても、9年経っても触れない家族がいるので、こんな風に、一気にメロメロになってくれるのは、憧れです。猫さらいの話にしても、これほど大事に可愛がってくれていたなら、感謝。今、併読している本で、猫がどうやって、地球を征服しているかを描いているものでも、人が猫に落ちていく様が描かれている。人に従順でもなく、人の為にも動かず、それでも、やっぱり猫が好き。その不思議が納得できるお話でした。居てくれるだけで、幸せ!2023/09/24

ケイプ

25
シリーズニ作目。お佐和の営む福猫屋もなんとか軌道に乗ってきました。猫巾着や猫の鈴、簪や手ぬぐいに今度は匂い袋やつるし猫など、猫グッズも充実してきました。手ぬぐいが欲しいなぁ。「猫さらい」事件の結末も悲しいものにはならず、読んでいてほんわかあたたかく楽しく読めます。2023/07/17

宇宙猫

15
★★★★★ ねこかしを始めたり、太い客がついたりして商売が成り立っていく。江戸時代ならありそうかなって思えて現代ものより素直に楽しめる。ねこさらいは、裏を勘ぐっちゃったけど深い理由はなくてらしい終わり方だった。もふもふを感じて楽しく読めた。2024/03/14

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