北欧史 下

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北欧史 下

  • ISBN:9784634423985

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内容説明

『新版世界各国史21 北欧史』を上・下巻のハンディ版としてリニューアル。現代までの研究動向を踏まえ、特にカナ表記を一新するなど、全体を通して修正を加えての刊行。 北欧の国々は周辺の大国とのパワーバランスの前にどのように立ち回り、いかにして「幸福度」の高い社会をつくり上げたのか。 環境問題、世界平和、男女平等など、さまざまな課題においていまや世界をリードする北欧各国の歴史の積み重ねをみつめる。 下巻では、19世紀後半以降を扱い、21世紀に入ってからの動きを新たに加筆した。ウクライナ情勢を受けて西洋諸国とロシアの間で揺れる直近の北欧の状況についても、史料批判がまだ十分に及んでいない段階ではあるものの、現状での記録として可能な範囲で追記している。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

75
華やか(北欧の中では)なのはスウェーデン、地味なのはノルウェー。 私的に一番気になるのはアイスランド。 かの国のミステリに、過去のアメリカ軍在住時てよく出てくるんだけど、歴史書読んで意味が分かった。 上下本の下2022/12/20

ブルーツ・リー

5
北欧各国も、やはり西側諸国と同じ歩みで、現代という時代を動いて来ている。 それが、現在に至った時に、なぜここまで、日本と北欧で、民主主義の度合いが違って来るのかと考えた時、世界恐慌の後の判断が、大きく違う事が挙げられそう。 日本は世界恐慌の後、右に偏った全体主義に陥った訳だが、北欧諸国は、一時は極右の動きもあったにも関わらず、30年代にはもう、労働党が政権与党になっており、左派が強固である。 戦後も日本が逆コースだ!などと言っている段階で、北欧は左派の安定した政権ができており、この辺りが運命を分けたか。2022/11/26

ぶひぶひ

4
ロシアのウクライナ侵攻後まで書かれているので、もはや歴史というより時事とそれに繋がるまでの解説といった趣。 北欧史と言っても、国ごとに事情も歩みも違うので、一緒に論じるにはもうしても国ごとに行ったり来たりになってしまい、分かりづらい印象はあるのだけれど、国ごとに勉強するのもキリがないし、仕方ないか。個人的にはデンマーク・ドイツの国境問題や2回の世界大戦の北欧の状況に興味があったので、読んで良かったです。2023/07/17

(k・o・n)b

3
『物語北欧の歴史』に物足りなさを感じたので、こちらを上下巻流し読み。絶対王政期までは、中央集権を目指す王権と自立を維持したい地方のせめぎ合いの時代で、この文脈から、ヴァイキングの遠征に始まりカルマル同盟の成立、宗教改革まで諸々の事象を説明していたのが目から鱗だった。下巻の時期では、かつては強国だったスウェーデン・デンマークもその地位を失い、「相対的隔離」という地理的条件のもと、中立の道を選ぶ。しかし、2年前のロシアのウクライナ侵攻をきっかけに大きく方向転換。歴史が変わる瞬間を目にしていたことを再認識した。2024/03/08

PETE

1
同一出版社の同一ジャンル本を30年ぶりに読むと、自分の読書の解像度もちがい、WWI前・戦間期・冷戦期と諸国の外交的姿勢の違いを興味深く読むことができた。 ただ、(1)上巻のときにも書いたが、新書ですら引用や参考文献一覧を付けるのに、未だに高校教科書形式で図版の典拠しかないのは本当につらい。(2)戦後を描いた第9章と、ウクライナ戦争まで取り入れた第10章が、元の書籍から改訂・付加されているのはいいが、10章は誰が書いたの?執筆者CVの各人の執筆分担を見ても誰も10章を挙げていない!!2023/12/10

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