内容説明
『新版世界各国史21 北欧史』を上・下巻のハンディ版としてリニューアル。現代までの研究動向を踏まえ、特にカナ表記を一新するなど、全体を通して修正を加えての刊行。 北欧の国々は周辺の大国とのパワーバランスの前にどのように立ち回り、いかにして「幸福度」の高い社会をつくり上げたのか。 環境問題、世界平和、男女平等など、さまざまな課題においていまや世界をリードする北欧各国の歴史の積み重ねをみつめる。 上巻では、先史時代から19世紀半ばまでを扱う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
71
上下巻の上 ヨーロッパの北のはずれ、と言うことで、好きなんだけど歴史はよく知らない。 デンマークとスウェーデンは長年の戦争で仲悪そうだ。 4国+ロシアが絡み合ってて複雑。 ヴァイキングは8c2022/12/19
スプリント
10
北欧4カ国の歴史は中欧やロシアと関連した出来事でしか知らなかったので北欧にスポット当てた本書はとても勉強になります。2022/09/22
ブルーツ・リー
7
全体的に見た時、北欧の歴史が余り印象に残らないのは、世界を動かした国家が、もう少し南にあって、経済からも、戦争からも、世界を変える程の流れにまでは入らない事が大きそう。 とは言え、北欧も楽園ではなく、戦争は絶えない。特にデンマークとスウェーデンは、北欧の覇権を争って、実に800年にも渡る戦争を行っている辺り、戦争はもう、人類という種が持つ業なのだな。と思わざるを得ない。 この本の辺りでは、まだフィンランドの地位がやたら低く、スウェーデンが大国。という感じなのだが、後半、この状況がどのように変わるだろうか。2022/11/25
ぶひぶひ
3
北欧は何となく一塊に考えてて、学生時代もバイキングや30年戦争あたりの文脈でしか知らなかったので、読んでみました。 通史であるため一つ一つの事象に対する分析は少ないのですが、新たに知る情報が多く実りは大きいです。自分は特に19世紀後半のドイツ史ならよく理解してると思うのですが、知識を補完してくれました。何回か見直すと思います。本書はウクライナでの戦争が始まってから出版されたこともあり、最近の北欧の政治情勢を理解するのにもいいのかなと思います。下巻が楽しみです。2023/06/12
PETE
1
奥付で出版日を確認しただけでは足りなかった。25年前のハードカバーのシリーズ本のペーパーバッグによる再販。ほとんど政治史。文化史、社会史、心性史は何処へ。参考文献すらないのもつらい。2023/10/03