内容説明
蛇の猛毒のごとき「怒り」を瞬時に消し去り、蓮の生命力のごとき「欲望」を根こそぎにするには――。「蛇の章」に収められた17の偈文のエッセンスを、スリランカ仏教界の長老が読み解き、「悟りへの道」を説き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もちもちかめ
19
スリランカの人なのに、ものすごく日本に詳しくてそこに驚愕。頭いいんだろうなと思う。一切皆苦、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静を解説。しかし、ほんとに紀元前にこんなこと考えて思いついた、そのことに感服して神秘を感じる。2019/02/15
あっきー
8
✴3 このような世間的な怒りと欲を消すと例を挙げているのだが自分にもピタリピタリと当てはまる、あー自分もパターン化されたありふれた小市民なのだと思い知った、仏陀が21世紀の極東の国の一般ピープルの考えることを予知して説法したのか、それとも訳者の超訳なのかはいつか岩波「ブッダのことば」を読んで調べてみたい、でも内容は良いのにこのタイトルでは売れんだろうと思う2018/06/18
harhy
7
仏教の初期のものを集めたものか。わかりやすい解説。2023/06/15
あっきー
7
✴4 再読、スッタニパーダの文庫の最初の3ページ17の短文を現代人向けに解説した中身の濃い本、この17のことばを何とか読みとくにはこの本の1冊分も使って解説しないといけなかったということで思想の奥の深さを感じたし、これがエッセンスなのだろうと思った、それから昔かじったサルトルに似ているなーとも思った2018/07/01
kanaoka 58
4
全ての偈が、「…は、この世とかの世をともに捨て去る」で締められており、輪廻からの解脱を説いている。 自己(アートマン)は、業により輪廻が繰り返されるというウパニシャッド思想を背景にしつつも、私という輪廻する実体など無く、ただ因果の流れと業により五蘊が再構成されつづけるという原始仏教の思想に基づいて語られている。 虚構の自我を作り出す五蘊、それそのものを終わらせるものとして悟りがあり、繰り返し存在する苦に終わりを見出す解脱に安寧、平安を感じた当時の人々の姿を見出すことができる。2025/06/17
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