講談社学術文庫<br> ギリシア・ローマの文学

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講談社学術文庫
ギリシア・ローマの文学

  • 著者名:高津春繁【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2023/02発売)
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  • ISBN:9784065304570

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内容説明

すべての西洋文化の源泉である傑作の数々を、その時代背景とともに概説する決定版ガイド! 年表付。

叙事詩人ホメロス、勝利歌のピンダロス、悲劇詩人エウリピデス、雄弁術のキケロ、弁辞学のセネカ、ローマ最大の詩人ウェルギリウス……。この時代の文学は、何よりもまず音の技芸だった。ホメロスやサッポーは歌であり、プラトンの対話編は巧みな話術である。今日の西欧でも、この音声による文学の伝統は根強く残っている。
二千年以上読み継がれてきた西洋の古典は、どのような背景から生まれたのか。膨大な作品と共に、歴史上の傑作を時系列で、鮮やかに解説し、文学史を一望する。

われわれ日本人にとって、いちばんわかりにくいのは、ギリシア・ローマの文学が何よりも先に、音声による文学であったことであろう。詩はギリシアでは歌うものとして発達した。ホメーロスの叙事詩も古くは竪琴の伴奏による歌だったし、サッポーの叙情詩も歌であった。エレゲイアは笛を伴った。ピンダロスのあの壮大な複雑極まる詩は音楽と踊りと歌との複合体であった。劇が音声によるものであるのはいうまでもない。散文もまた同じである。たんに事実を記すための覚え書きではなくて、文学として公表されたものは、すべて音声を伴うことを前提としていたといってよい。(本書「はしがき」より)

[本書の内容]

 はしがき

ギリシアの文学
 ギリシア英雄叙事詩
 激動の時代・叙情詩
 完成の時代――劇文学
 完成の時代――散文学
 ヘレニズム時代
 ローマ時代

ローマの文学
 共和政時代
 帝政時代

ギリシア・ローマ文学年表
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ex libris 毒餃子

10
ギリシア・ローマの文学について、かっちりまとまっています。ギリシアの方が文量多めかしら。2023/04/13

アトラス書房

1
46頁 万人に親しまれ、ギリシア民族の共有財として、その形成そのものにまで力強くあずかったのが『イーリアス』と『オデュッセイア』である。 これらの詩がどのようにして伝わり、文字に写されたかは、実はよくわからない。 ↓ この50年で研究が進み、ソロンからペイシストラトスまでの時代に文字に記されたことが明らかとなっている。ギリシア・ローマ史の研究が過渡期にあったことを思わせる記述。2023/03/29

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