- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
「科学探偵謎野真実」シリーズ、『奇譚ルーム』などを手がけた朝日新聞出版が満を持して創刊する小説シリーズ「ナゾノベル」。「謎と不思議と、まさかの結末」を読者にお届けするナゾノベルの第1弾は、はやみねかおる、青柳碧人ら一流作家が共演する、算数・数学で謎を解くミステリー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
245
本書は5人の人気作家さんによる数がテーマの「日常の謎」系の児童向けミステリ短編集ですが、決して侮れない内容で大人でも面白く読めて勉強にもなって満足できる一冊ですよ。私は小説4編、漫画1編の内でSFファンタジーの要素が入った第2話と第4話が特に大好きですね。他にも四人の容疑者の中から真犯人を探す殺人は起きないフーダニットミステリも2編あります。『盗まれたゼロ』向井湘吾:朝起きるとテレビの時刻表示が漢数字になってスーパーの店員がレジで全員そろばんで計算しているという奇想天外な謎に二人の少年が挑む男の友情の話。2023/04/22
mocha
58
人気作家さん揃いの数学ミステリーアンソロジー。文章は小学生でも充分読めるけど、数学の知識は中学生レベル?「よくわからないけど数学って面白い」と思わせることが狙いかな。コミックもありの五者五様のアプローチが楽しい。青柳碧人さん「ソフィーにおまかせ」に出てくる数字の神秘(?)にとても興味をひかれた。2023/10/01
へくとぱすかる
50
小説のテーマとして数学が取り上げられる機会は少ない。解説のために小説の形を借りているだけ、みたいな作品もあるから、どうやって落とし込むかが、結構むずかしいのだろう。「ソフィーにおまかせ」の真理のような数学の苦手な子も多いのだから、物語として読める本が増えてほしいと思う。「盗まれたゼロ」のようなSF、「事件÷出汁=名探偵登場」「引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理」など、ミステリ形式は、数学にもよく似合うと思う。「魔法の眼」はコミック。これがラストなのは、ここまで読み切って、楽に完走できるための仕掛けかな。2023/10/21
さっちゃん
45
数学がテーマのアンソロジー。/はやみねかおる『事件÷出汁=名探偵誕生』おでんがなぜか不味くなってしまった事件の犯人は。/向井湘吾『盗まれたゼロ』ある日世界から0が消えた。電卓もスマホもPCもない世界。信太とレイジは世界にゼロを取り戻せるか。/井上真偽『引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理』呪われたクラスメイトを救うため、引きこもりの姉と共に犯人を捜す。さすがロジカル。/青柳碧人『ソフィーにおまかせ』時空を超えた少女たちの友情。素晴らしい読後感。/加藤元浩『魔法の眼』数学で真犯人の手口を暴け。→2022/12/25
うまる
36
豪華作家陣による数とミステリ。井上真偽さんと青柳碧人さんは流石の面白さ。数絡みの話というお題で、計算じゃなくてアルゴリズムに主を持って行った井上さん、数学に関係する史実を取り込んだ青柳さん、どちらも謎解きの面白さと数字への興味が湧く話です。 向井湘吾さんは謎解きではないけど、0の必要性が凄く良く分かります。この話だけ、ページ数が漢数字という細かい配慮がニクい。 期待していた1話目が一番つまらんかった。だって謎解明に数が関係ないんだもん。数学の話だけ浮いてるし、これじゃあ数に興味は持てないと思う。2023/03/17