内容説明
【大好評・羽音たらく先生による書き下ろしイラスト収録!!】人は本によって退化させられていた――!? 欧州の支配者ジェントルメンと、中国の魔女チャイナ。崑崙の地では二人の超人の戦いが続いていた。チャイナはジェントルメン相手に予想外の善戦を繰り広げるが、それは彼女が命を削りながら戦っている証しでもあった。戦いを経て、更なる進化を遂げたジェントルメンはチャイナを人質とし、王炎に不老不死の秘法を知るファウストの解放を迫る。だがチャイナは自らを犠牲にしてでも「人類は独り立ちすべき」と訴える。王炎が苦悩する中、大英図書館特殊工作部のエージェント、読子・リードマンが紙飛行機で降りてくる。「皆さん、ケンカはやめましょうっ!」と、いささか場違いな空気をひきつれて――!?
目次
プロローグ
第一章 『毟りあい』
第二章 『圧倒的なスタイル』
第三章 『紙果つる地にて』
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろんぱぱ♪
53
10年ぶりの読子さん、相変わらずでした(笑)ジェントルメンとチャイナの文字通りの死闘、夫婦でもあった二人しか見えない世界もあっただろうに。進化した読子の、紙と一体化は然もあらんが、攻撃的なほどの艶香を漂わせるビジュアルが思い付かない(笑)ジョーカーが指し示す人類の在り方が、核のボタンを押させる。核ミサイルの回避と王炎の最後が読子のドニーとの絆との決別となる。さあ次は、ねねねとの再会とファウストとの決着だな。待て次巻!けどもう十年は待てんぞ(笑)2016/09/13
まりも
30
愛書家のエージェントと書物を巡る物語の第十二弾。チャイナとジェントルメンの戦いに決着が着く話。10年、とても長かったけどこれは待たされた甲斐がありましたね。全てに決着が付く展開の数々は、読み応えがあり過ぎてもう本当やばかったです。ジェントルメン編に決着が着いただけなのに、こんな興奮するクライマックス感たっぷりの展開にしてくれるとか、まだ最終巻でもないのに既に感無量やわ(笑)ねねねとの再会は次巻にお預けっぽいですね。あとはどのようなカタチでラストを飾るのか。最終巻は1年以内でお願いします。2016/08/28
まるぼろ
18
前巻までの出来事を思い出すのに難儀しましたが、また続きが読めて幸いです…w 今巻はジェントルメンとの戦いに終止符が打たれるまで。とは言え代償もかなり大きく、これからどう話が進むのか全く読めませんが。ジェントルメンを止める為とは言えおばあちゃんと王炎を失ってしまったのは悲しい物がありました。最後に人としてジェントルメンと共に逝けたおばあちゃんは兎も角として…。そしてジェントルメンの叡智を手に入れて忽然と消えたファウストと、同じく消息を絶った読子達、読子を追っていたねねね先生達がどうなったのか次巻も期待です。2016/09/27
山犬
17
長きに渡った争いに終止符がやっとおろされました。この一冊の中で展開が二転も三転も四転もし幾度も攻守が変わり激しいバトルが繰り広げられられました。まさに今まで最高潮と言っても過言ではないでしょう。10年間温めたもとい待たされた甲斐があると思います。さいっこうに面白い一冊でした。ですがハッピーエンドは次回に持ち越し。・・・・いつまでも私は待ちますよ!2016/08/31
サンゴ
13
楽しみに待っていたのに今まで積んでいたという…orz どんな結末を迎えるのか続刊が楽しみです2016/10/06