内容説明
武装集団デウム・アドウェルサの襲撃から逃れたアレクシスとダニエル。平和式典の開催日までにクータスタ国への国境越えをしなければならない。息が詰まる暗い道行きの間にダニエルは自らの過去とその師匠アイリーンのことを話してくれた。ダニエルがなぜ危険な仕事をしているのか、その思いを知る。ダニエルはアレクシスを事件から遠ざけようとするが、アレクシスは自らの立場、能力全てを使って彼を助けようと決意する。そしてその選択は、魔法と世界の真実を暴くことにつながっていく――破天荒な師匠と生真面目な秀才の旅するハイファンタジー終幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
武装集団デウム・アドウェルサの襲撃から逃れたアレクシスとダニエル。標的の平和式典までにクータスタ国への国境越えを目指す下巻。息が詰まる暗い道行きの間に自らの過去とその師匠アイリーンのことを聞いて、ダニエルがなぜ危険な仕事をしているのか、その思いを知るアレクシス。彼が立場や能力全てを使い、遠ざけようとするダニエルを助ける決意をする選択は、魔法と世界の真実を暴くことに繋がって、青臭い理想論が先行しがちだった彼が、経験した激動の展開の中で見出した師匠ダニエルとの絆は、その後の展開も含めてなかなか良かったですね。2023/01/29
ぐっち
21
魔法テロを防ごうとする師弟の協力と師・ダニエルの過去。下巻で決着し、なかなかよかったです。あとがきで弟子のアレクシスが師匠になる話を先に考えていたとのこと、そっちも読んでみたいなと思いました。2023/03/04
サケ太
16
すっきりした作品という訳ではないが、ダニエルの過去とアレクシスの選んだ道。危機を打開していく中で、師弟関係の構築されていく展開は好き。その後の展開に続編はあるのか。2023/02/16
すがはら
12
スッキリ感は少ないけど余韻は充分。法も人命も軽視してくる敵に対して同じようにやり返したらダメだと言うのは難しいことだと思います。安全な場所にいる外野の発言と当事者の発言では重みも覚悟も全然違うし。強固な師弟コンビの成立で終わるのかと思ったら最期の数行でえーってなりました。不器用な優等生主人公は良かったから続きがあったら興味はあります。2023/03/05
takave
1
よい師弟物だった・・・と思ったらこれは前日譚として書いたってマジ?2023/02/03