内容説明
青国の茶道楽妃・采夏の機転により皇帝・黒瑛への帝位簒奪を未然に防ぎ、後宮が落ち着いたころ。新たな妃が二名入内した。絶世の美妃・秋麗と男装の麗人・冬梅だ。出会い頭から折り合いの悪い二人に頭を抱える黒瑛だったが、采夏は茶飲み仲間が増えたと喜ぶ。
そんな折、青国に西方の大使が来訪する。お茶でもてなそうとする采夏だが、希望されたのは今は存在しない“幻の白茶”で……!?
さらに、水害が采夏のせいと噂されたり、新たな妃が原因で黒瑛とすれ違ったり。采夏は数々の困難をお茶の力で乗り越えられるのか!?
※巻末には大好評のお茶豆知識を収録しています。
■登場人物紹介
・采夏(さいか)…茶道楽と呼ばれるほどお茶が好きな娘。うっかり入内し后妃となる。
・黒瑛(こくえい)…「引きこもり帝」「出がらし帝」と冴えない噂の皇帝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
33
皇后を貶めようとしてるのは誰…??2023/11/24
はなりん
13
お茶道楽の皇后が、後宮でお茶に関するあれこれでワチャワチャするお話第3弾。お茶の事になると周りが見えなくなる皇后采夏はブレずにお茶真っしぐら。知らず知らず人たらしを発揮して、新たに後宮に入って来た二人の妃も味方にしてしまう。さらっと読める。2023/02/26
ミド
5
後宮が采夏のハーレムになってる。西方の大使をもてなすための幻の白茶が実はという展開からこのオチは好き。小鈴を必死になって助ける理由は、まあそうだよね。この巻で終わりかと思ったら次に続く謎が出てきた。采夏が皇后でなくなる日まで書くのかなあ。でも校庭でなくなった黒瑛に何の価値があるのだろうか。2023/12/19
糸文
4
★★★★☆今回は個性的な妃二人が入り、後宮が賑やかになった。最初は衝突絶えずくだらない小芝居になりそうな度、変わり者の采夏はお茶で人を諭し、励まし、そしていつの間に人を自分の虜にしてしまう。ご都合すぎるところは多いが、皇后における立場の難しさはある程度伝わった。中盤からは稀有な白茶にまつわる出来事が相づいて、結果オーライになったが、なんかしっくりこないと感じる所は多い。でもやはりお茶の知識に関するエピソードは面白くてどうやって物語が繋がっていくのは気になってたまらない。お茶の世界もっと知りたくなった〜 2024/01/05
decomo
4
お茶のマッドサイエンティストぶりがどんどん進む采夏が笑えます。しかし不穏な何かいる感じ。黒瑛と采夏の妙なもどかしさも一興?2023/03/16