家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか

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家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか

  • ISBN:9784800590657

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内容説明

【内容紹介】
『史記』『孫子』『貞観政要』・・・古典でありながら現代でも不朽の名作として知られ、特に『孫子』と『貞観政要』はビジネス界の著名人らも愛読していることで知られています。

千年以上前に著された書物が今に通じることにも驚きですが、実はこれらの価値について数百年前に重要視し、後世に遺そうとしたある読書家がいました。その名は徳川家康――戦国武将として天下を統一し、260余年も続く泰平の日本を打ち立てた英傑です。

ただ、彼については「織田がつき 羽柴がこねし 天下餅 座りしままに 食うは家康」と詠われているように、織田信長や豊臣秀吉と比べ、大して苦労せずに天下人となった印象を持たれがちです。しかし、そこに至るまでには数々の挫折や苦難、そしてそれらを乗り越えていくという波瀾の生涯を送っています。間違いなく家康は多くの努力によって大成功を収めたのです。そんな彼が大切にしていたのが「本を読んで学ぶこと」でした。

本書は徳川家康の生涯についてマンガを交えたストーリーで追いながら、人生における決断の背景などを解説し、そしてそれらを支えた古典の名著を紹介していきます。家康の成功について、現代に生きる人々にも、参考になる要素や学びとなる書物について知ることができます。

2023年大河ドラマ『どうする家康』も、また違った視点で楽しめる1冊です。

【目次】
はじめに
第1章 「人質」からはじまった天下取り
第2章 戦国大名としての挫折と苦労
第3章 信長の死で芽生えた大志
第4章 大望の実現に向けた事業展開
第5章 待って仕掛けた天下への道
第6章 江戸時代260余年の礎を築く
あとがき 読書の「才能」を日本人に広めた家康

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新田新一

8
徳川家康が本好きだったことが書かれています。そんなことは考えたこともなかったので、驚きながら新鮮な気持ちで読みました。残念な点は、家康がこんな時はこうしたので、現代のビジネスパーソンもそれを見習うべきと書かれていることです。時代が違うので、単純に真似をするのは難しいと思います。ただ、徳川家康が不遇な時代に、本を読むことで人生を切り開いていったという視点は勇気づけられました。一番の愛読書は『吾妻鏡』だったそうです。2023/07/18

まみこ

7
「どうする家康」に影響されて購入したが、読みやすくて面白かった。ただ「家康の本棚」というより、メインは家康の生涯や政治手腕について書かれた本と言えるかもしれない。家康の生涯が分かりやすく復習できる良書。愛読書も多く紹介されているが、国内外の古書の概要やポジションが分かって良かった。いよいよ史記や三国志が読みたくなってきてしまう。出版にまで執心していた家康が江戸幕府の開祖だったことは、間違いなく国民の識字率に反映されていると思う。読書の大切さを改めて感じる本でもあった。2023/03/11

読書国の仮住まい

3
残念ながら徳川家康はあまり人気がない。 同時代の人物の信長、秀吉、謙信、信玄、政宗、幸村と比べると歴然。 だが実際彼がやったことを列挙すると。 260年続く政権を打ち立てる。 対外戦争をしない平和国家を構築。 法整備を行い法治国家の基盤を固める。 外交関係を整理、国家を明確化。 江戸時代は識字率が高かった。 家康は関ヶ原の前年、六韜や三略の出版を行なっている。 この辺りにも彼の事績の大きさを窺い知ることが出来る。 天下統一はある程度運もあったろうが、しっかり戦略は練っている。 多少題名詐欺の感はあるが。2023/10/23

Abercrombie

3
どちらかというとビジネス書。タイトルとは懸け離れた内容でちとがっかり。2023/07/07

ひさし

3
家康の一生と古書の名作の内容をおさらいできたのは良かった。ただ、娯楽としても掘り方がちょっと浅くて、あまり残らない気がした。2023/02/18

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