内容説明
『新版世界各国史13ドイツ史』を改め、上・下巻のハンディ版として刊行。日本を眺める上で、もっとも有効な比較対象となるドイツの歴史的歩みをたどる。下巻では、19世紀後半から現代までを扱う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
8
1848年以降を受け持つ下巻。ほかの地域に比べて遅い時代から下巻が始まっていると思うが、ここからの170年はドイツがヨーロッパで一番悪目立ちするので、事実の羅列だけで頁数が埋まってしまっている(本文は237頁しかないし)。また学者も現代に近づくほど、善悪を含めた登場人物の判断をしがちで、とりわけ戦後の各首相についてはやや著者が出過ぎな面もあるかと思う。ドイツの近現代史については豊富に著書もあるので、本書である必要は無いかもしれない。とはいえ「何か通史を読みたい」という欲を満たすなら本書が最良ではある。2023/05/05
HaruNuevo
7
下巻は両大戦から戦後。 上巻は文化的な側面も含めた総合的な歴史の概観だったけど、下巻はほぼ政治・外交史、まあ二つの敗戦、国家の分断、統一と極めて大きな出来事が目白押しなので、そうなっちゃうだろうね。 かなり駆け足の記述になっちゃうのも避けられぬ運命か。2022/08/14
ヒコ。
1
要素が多い。多いので、「皇帝は…」ではなく「a国皇帝のbは…」という書き方を望む。bが主語でa国皇帝であることは文脈で分かるが、それを一つ一つ追うには要素が多過ぎる。あと私が知らない人が多過ぎる(反省)2022/10/12