内容説明
名盤3割! 駄盤3割! 巨匠の魅力に迫る大労作!!――大指揮者ブルーノ・ワルターとファンとして手紙のやり取りを続けた著者が語る巨匠の魅力。全レコードを録音順に細部にわたって聞き込み、率直かつ辛口な批評でワルターの音楽をたどる。巻末には、ニューヨーク・フィルとの公演記録、ザルツブルク音楽祭への出演記録、全レコードの曲目を収録。巻頭にカラー口絵付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NyanNyanShinji
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タイトル中の「名盤駄盤」という言葉からしてコーホー節炸裂だ。本文もこのタイトルを裏切る事なく指揮者ブルーノ・ワルターの盤に記録された全演奏についてぶった斬る。1997年の本文庫版刊行時(初版は1974年)までに発見された演奏に限るのだが入手し得るほぼ全ての記録演奏を聴き年代順に批評が続く。筆者の狙いがそこにあったのか分からないけど、これらの批評群自体がブルーノ・ワルターの年代記を描いている。愛があるからこそ駄盤と鉄槌をおろす事ができる。著者宇野功芳のワルターへの愛に満ちた一冊だった。2022/11/25
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